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徒然日記 Vol 713

人が痛みを感じた時には・・

 音楽が好きで、若い頃から、ロックやフォークやクラシックやジャズなど、様々な楽曲を聞いてきた。そして、気に入ったフォークなどの曲は、ギターで弾いて歌ったりもしている。しかし、最近の歌手やグループで、よく聴いているのは、竹原ピストルや、洋楽のレディオヘッドやコールドプレイぐらいで、自分で歌いたいと思う曲には出会うことなく、もっぱら20~40年ほど昔の音楽をCDで聴いている◆しかし、久しぶりに心に響く、日本のグループの、素敵な歌に出会った。「できるだけ嘘はないように どんな時も優しくあれるように 人が痛みを感じた時には、自分のことのように思えるように・・・」という歌い出しで始まる「水平線」という歌だ。優しい歌声で歌われる言葉には、迷い悩める若者への、温かなメッセージが込められていて、メロディーも気に入った◆という訳で、一カ月ほどかけて、ギターで歌えるようになった。この間、毎日のように口ずさむほど、好きになった歌だ。そして、そんな歌のイメージと同じような小説にも出会った。「52ヘルツのクジラたち」という本だ。読み始めた夜は、本の世界に入り込み、なかなか本を閉じることができずに、気がつけば、真夜中の2時だった。そして、翌日の夜も読み続けて、300ページ以上の一冊を、二日で読み終えた◆水平線の歌詞の中に「誰の心に残ることも 目に焼き付くことも無い今日も 雑音と靴音の中で 私はここだと叫んでる」というのがある。他のクジラには届かない、高い周波数の52ヘルツの声で歌う孤独な「クジラ」と、歌詞の中の「私」が重なり、本を読んでいて、水平線の歌が、ずっと聞こえていた。そして、70歳の爺さんが、感動して、心が震えて幾度か泣いてしまった。歳を重ねて、久しぶりに出会った、素敵な歌と、小説。そんな出会いに感謝しつつ、今でも心の奥底から感動することができる自分に、驚いている自分がいた。

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