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徒然日記 Vol 711

さらば我が愛車

 先日、10年ほど前に弟から譲り受けたホンダのステップワゴンを処分した。もらった時に走行10万キロを超えていて、その後、次々に故障が続き、相当の費用を払ってきたたものの、通勤や釣りなどで、しっかりと20万キロ以上を走ってくれた。もしかして私の相棒として、連れ合いよりも長い時間を共に過ごしたのかもしれない。さらには、16年以上走っていたスクーターも壊れてしまい、中古を手に入れて、通勤はバイクで、と決めた◆翌日からは、バイクで通勤という休みの日に、あろうことか車が動かなくなった。当初は、単なるバッテリー上がりかと思ったが、ダイナモが壊れていた。いずれは、中古の軽に買い替えようと思って、業者に手配していた矢先のことだ。単なる偶然ではあろうが、「明日からバイク通勤」と決めた前日に、車が動かなくなった◆そして今度は、業者に、廃車するために代車を手配した日に、中古の軽が見つかった、という連絡があった。タイミングよく偶然が重なり、不思議な気分になってしまった。先日の休みは朝早くから起きて、車内の荷物を片付けた。連れ合いの車にブースターを取付けて、エンジンを起こし、最後の数キロ20分程を走り、業者に引き渡した◆業者のガレージには、次に乗る、整備中の中古の軽が停まっていた。一期一会という言葉がある。車は、たかが物ではあるが、永年に渡って愛用すれば愛着がわくものだ。その日は、お世話になった、我が愛車に向かい「ありがとう、さようなら」と、今度の相棒になる中古の軽には「よろしく」と、心の中で呟いて帰って来た。

◆ありがとう、さようなら

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