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徒然日記 Vol 707

時は過ぎて

 誰もが、そうであるように、休みの日の時間のたつのが早いこと。そして、歳を重ねるにつれて、一年の過ぎることの早きことよ。今日も休みの一日、八時ごろから起きて、あれもこれもと計画を立てて過ごしたものの、あっという間に一日が終わってしまった。朝から、アップルパイとミートパイを作り、お世話になった知人に届けて、職場で子どもたちと作る予定の、ぶんぶんゴマとヘリコプターの材料の準備で、一日が終わった◆夕方から温泉にも行く予定ではあったが、時間が足りずに行けなかった。日中は、2月だというのに20度以上の気温だった。今日一日、全国規模で、2月の最高気温を更新した地域がいくつもあり、暑いほどの一日だった。梅の花は満開で春はもうすぐ。梅の花を見ると、毎年、思い出すことがある。私が40代の頃にわが家の前にも、春ともなれば梅の花が咲き誇っていた◆ある休日のその日も、いつものようにご近所の知り合いのSさんが、わが家の前を散歩されていた。私が声をかけると、Sさんが「この梅の花を見るたびに、あ~今年も綺麗な梅の花を見ることができて嬉しくなる。でも、あと何回この花を見ることができるんだろうとも思ってしまう」と言われた。その時は、「そうですか」と相づちを打ち、何となく聞いていたものだ◆そして、時は過ぎて30年余。いざ自分があの時のSさんの年齢に近づいてみると、あの時のSさんの言葉が、今になってしみじみと思い起こされて、心に染み入る。梅の花の後には、もうすぐ、桜も咲くだろう。私は、美しい季節の花たちを、あと何回見ることができるんだろう?と思う。人生や美しきものなどへの「いとおしい」という思いや言葉の意味が、今になってやっと、わかりかけたような気がする。

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