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徒然日記 Vol 693

子どもらに教えられ/怪獣さんにゴキブリさん Vol3

 デイには、小学校一年生が男女2人ずつ4人いる。私が働き始めた5月の土曜日の午前中のこと。女の子のYさんは、朝から自主学習のドリルを始めた。Yさんは、何でもキチンとしないと気が済まない性格だ。しかし、宿題を始めたものの途中で問題の意味が分からず、思うようにいかなくて、イライラし始めた。女性の先生が丁寧に教えていたものの、とうとうパニックになり、泣き叫び始めた◆「おうちに帰る」「もういやだ」などと大声を上げ、30分以上泣き続けて、やっと落ち着いた。そんなYさんだが、あの日以来、デイではパニックになることはなく、今は落ち着いている。そんなYさんに、いつだったか「Yさんはいつか大声を上げて怪獣さんになっちゃったけど近頃は怪獣さんになってないよね」と聞くと、Yさんは「怪獣にはなってないよ」と答えたものの、隣にいた兄のO君がすかさず「いいや、お家では何回も怪獣になりよるよ」と言う。甘える場所があるから怪獣になってもいいけど、少しずつ落ち着いてもらいたいものだ◆一年生の男の子のK君は、入学当初から学校で先生の言うことを聞かず、机を倒したり、寝っ転がって「いやだいやだ」と言って、先生を困らせていた。デイでも同じようにひっくり返って、手足をバタバタさせることがあった。まるで、ゴキブリがひっくり返って足をばたつかせるようにだ。しかし、少しずつだがわがままも無くなり、最近はデイでは、そんな姿も見なくなった◆ある日、学校にK君を迎えに行った時に担任の先生に「K君は、最近はゴキブリさんになってませんか?」と聞いた。先生は「ゴキブリさんとは?」と言われるので、「ひっくり返って手足をバタバタさせて『いやだいやだ』って言ってませんか?」と聞いた。先生は笑いながら「ゴキブリさんにはならなくなりましたが、時々いやだいやだはありますね」と言われた。隣で聞いていたK君は。それを聞いて「何だと~」と言って私のお腹にパンチした。デイには、怪獣さんとゴキブリさんがいるのだ。

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