徒然日記 Vol 664
繋ぐ人として
これまで市議会議員として、地域や様々な現場の実態を知り、その実態の改善に向けて、市の担当に繋ぎ取り組んできた。今、働く現場でも様々な課題が見えて来る。初めて働いた県の知的障害児施設「肥後学園」は、政治的な圧力により潰された。労働組合の役職に就き、働く職員の処遇改善等に取り組んだ時も、そうであったように、課題の解決のための行きつく先は、「政治」なのだ。個々の児童の取り巻く環境は、学校や家庭や、働く職場のデイなどだ◆子どもたちは、それぞれの場所で精一杯頑張っている。しかし、個々の児童がいくら頑張っても、学校や家庭などの環境が改善されなければ、その子の未来が見えてこない。ある子に前日の夕食内容を聞けば、シーチキンだけのおかずだったり、ある日は、カップ麺の焼きそばだったりする。母親と兄との三人暮らしだが、母親自身が片付けや食事作りができない。それでも、愛情を持って子育てをされている。家族への支援が必要だ◆小学一年生のある子は、難病を持ち、オムツをつけて支援学級に在籍している。母親が入学の時に校長に「おむつ替えのための職員の配置」を願った時に、校長は「ここは託児所ではありません」と答えたという。担任の教師は、その子が学習を拒否し、泣きわめくので授業の途中での引き取りを、電話で保護者に要望した。以後、私の職場の代表が動き、生活面を支援する職員が、今後、配置されることになった。インクルーシブ教育の何たるかを知らない校長と、授業を受けないからと、教育することを放棄する職員がいることの現実に、呆れてため息しか出ない◆学童保育の厳しい現場の声も聞こえてきた。たった三人の職員で、一人は事務整理に追われる中、二人で60人の小学一年生を狭い施設の中で、見ているという厳しい現実。働く職員にとっても、子どもたちにとっても悪しき環境だ。私が見た聞いた現場の実態を、M市議に伝え、改善に向けての取り組みをお願いしている。いきなり改善されることはないにしても、実態を知らせることが重要だ。諦めたら政治は変わらない。これからも、一市民として「繋ぐ人」としての役割を果たそうと思っている。
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