徒然日記 Vol 617
通じぬ思い
春から、来年の選挙に向けて、多くの支持者の名簿を頼りに、近隣の挨拶回りを続けている。相手の方々は、老若男女、年齢も様々で、シッカリ応援してくださる方もいれば、インターホンの向こう側で「結構です」などと言われる方もあり、その反応は様々だ。先日、挨拶回りをしている時に、4年前に挨拶した家が目に入った◆その家の玄関には、高森の草原でいつも見るのと同じ真っ赤な木馬がある。玄関には、高森の根子岳をモチーフにした飾りもかけられている。4年前には奥さんにしかお会いできなかった。一度、その木馬の作者に会いたいと思い、玄関のチャイムを押した。玄関には、4年前に会った奥さんがいて、その後ろには、木馬づくりの作者のご主人がいらっしゃった◆私も同じ高森出身であること、私の高森の工房近くの草原に、玄関に置かれている木馬と同じ木馬が置かれていること、私も木工をすること、などを伝えた。しかし、ご主人の反応は、冷たくて、「だけんなんや」という顔だった。私の実家が高森の町内の写真屋だと伝えても、「そんな店あったかな?」と言われる。名刺を渡したところ「俺は政治には興味はない」と怒ったように言われた◆素敵な木馬や、根子岳の飾りを創る人がどんな人だろうと思い、いつか会えることを楽しみにしていた。作品の雰囲気から勝手に素敵な面白い人だろうなどと思い、親近感を抱いていた。しかし、その思いは、大きく裏切られてしまった。「どうも失礼しました」と、玄関を締める時に、奥さんの顔を見た。困ったような顔、そして「すみませんね」と言う声が聞こえたような気がした。ご主人に私の思いは通じなかった。寂しかった。その思いを抱えたままで一日が終わった。
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