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2022年9月

徒然日記 Vol 612

これまでに経験したことがないような

 本日、9月19日、台風14号が、この九州から過ぎ去り、風も雨も夕方になり、やっとおさまった。気象庁は「これまでに経験したことがないほどの台風」という表現で、避難等を呼びかけた。熊本市内は、台風の中心部が通過したものの、思ったほどの風も吹かず、雨もあまり降らなかった。しかし、台風の東側となる、大分や宮崎等は相当の被害があったようだ。福岡と宮崎では、一名ずつが亡くなられた。昨日は、朝と昼と夕方の三回に分けて、近隣の小中学校や、公民館等を巡回した。武蔵小・中学校には計10名ほど、龍田総合出張所のホール等には、70名近くの避難者がいらっしゃった。高齢者だけでなく、家族での避難者もいらっしゃった。避難所の開設にあたっては、地域の自治会長や防災委員会の会長に連絡があった◆しかし、民生委員、児童委員への連絡はなく、自治会長さん方にも具体的な指示もなかった。小中学校には、校長、教頭、市の避難所担当職員の5名と自治会長が、それぞれ対応した。私も、小学校の受付を二時間ほど手伝った。といっても、一組だけ来られただけだったが。熊本市は、今年に防災基本条例を作成し、市民や地域、そして行政の役割を明確にし、地域の防災力を高める取り組み等を提起している。しかし、熊本地震以降に各地域の防災連絡会(武蔵校区だけは市が組織化する前に設立のために防災委員会の名称)や、避難所運営委員会が設立されたものの、組織はあるが、未だきちんと機能していないのが実態だ◆昨日も、自治会長以外で避難所に顔を出したのは、私が知る限り、消防団と校区の防災委員会のメンバー数名と、民生児童委員のお一人だけだった。本来であれば、災害時に支援を要する方々の名簿等により、助けるべき人を知っているのは、民生委員・児童委員だ。しかし、市からの具体的な指示がないために、個人レベルでの判断による支援しかできていない。きっと、他の校区も同じような状況だろう◆台風が去った、今日の午後、小学校から中学校に向かう時に、民生委員のKさんに会った。「気になる人たちの様子を見て回る」と言われた。まだ風が激しく吹く中、頭が下がる。私は、災害等があれば、議員として、地域の役員として、避難所や災害現場に行き、手伝うことが無いのか、問題はないか等の確認に向かう。それが災害時での私の仕事だと思っている。台風は、少しずつ勢力を弱めながらも、激しい風と雨を伴い、本州を縦断中だ。甚大な被害が出ないことを祈るばかりだ。そして、私の思う、あるべき自助や公助、そして、地域での共助の姿に、少しでも近づけるように、まだまだ頑張らねばと思う。

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徒然日記 Vol 611

質問を終えて

 現在、議会の開会中だ。9月9日には13回目の質問に立った。質問項目は、環境・福祉・教育・市民協働のまちづくりの、4点。環境関係は、3月から5月にかけての、くまもと花博の総括についてと、ツツジや桜などの花の管理について質問した。花博は、コロナ禍にもかかわらず、160万人以上の人流を生み、大きく経済波及効果を生んだ。来年には、森の都推進局を創り、さらに花と緑あふれる、まちづくりに取り組むとのこと。しかし、私からは、10年前に県から移譲された樹木や低木の管理が、きちんとできていないことを指摘した◆北区の徳王の道路には、40年前に植えられた、300mほどのツツジの並木がある。10年前までは、県が管理して毎春きれいな花を咲かせて、私たちの目を楽しませていたが、市の管轄になってから、花が咲かなくなった。陳情を受けて調べたところ、剪定が8月に行われていて、せっかくの花芽を毎年刈り取っていたことが判明した。答弁では、「今後、専門家の意見を聞きながら早急に対応する」とあった。ツツジの剪定は、花が終わった後の一カ月以内に剪定しなければならないことは、花が好きな人は誰もが知っていることだ。経費節減のために、8月の除草時期に剪定を行っていたのであれば、由々しき問題だ。現状の樹木等の管理が行き届いていないのに、森の都推進局とは、何ぞやだ◆教育関連では、教育環境の改善に向けて「子どもたちの声を聴き実態を把握して、改善に向けて取り組むこと」について質問した。内容は、不登校対策・校則の見直し・部活動指針の遵守・ランドセル、カバン等の教科書、教材の重さ対策について、子どもたちの声をきちんと聴いているのか、質問した。部活動指針の遵守以外については、子どもたちへのアンケートの取り組み等が行われていた。子どもたちの悪しき教育環境を改善するのは、私たち大人の役割だ。子どもたちは、ランドセルが重くても、当たり前だと思っている子がほとんどだ。部活動の練習時間についても、指針に示されている以上に、練習時間が長くても、子どもたちは、何も言わずに頑張っている◆昨年、取り組まれた、匿名による不登校児のアンケートでは、不登校の理由に、70数名中、4名の児童が「いじめが原因」と、答えている。これまでの教育委員会の調査では、いじめが原因での不登校児は、いない、としていた。回答数は極めて低いものの、匿名性を高めたことで、子どもたちの本音がわかったということだ。市内の小中学校の6万人の児童生徒のうち、現在、1500人ほどの不登校児がいる。その内の、100名近くがいじめが理由で、学校に行けなくなったかもしれない。春に放送されたNHKの「不登校がやって来た」というドキュメントでは、「変わるべきは子どもなのか」との問いが投げかけられた。私は、変わるべきは、学校なのだ、と思う。きちんと子どもたちの声を聴くシステムを創り、その声を反映して改善に向けて取り組まないと、学校に潰されていく子どもたちが増大するのでは、と危惧している。

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徒然日記 Vol 610

お尻、半額?!

 中二のN美から聞いた、面白い話。先日、マーケットに買い物に行った時に、前を歩く女性のお尻に、何かがくっついていたので、教えて、それを取ってあげた、とのこと。それは「半額引き」のシールだった、という話。N美と「いったい誰が彼女のお尻にシールを張ったのか?」「彼女のお尻の正規の値段は、幾らなんだろう?」などと、話をした。ちなみに、彼女はN美の同級生のお母さんだったらしい。いつか、どこかで会ったらば、真相を聞いてみたいものだが、きっと、セクハラで訴えられるので、やめておこう。

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徒然日記 Vol 609

いつの間にか

 11月には、69歳になる。60代最後の年だ。自分が歳を重ねているのに、何故か子どもたちは、子どもたちのままだと思ってしまう。私たちは、脳細胞を壊しつつ、年老いていくが、子どもたちは、私たちの心配をよそに、いつの間にか、思いのほかに成長しているのだ。先日、ケーキの土台を作り、生クリームを塗ったものの、準備が悪く、上に乗せる果物を買い忘れた◆冷蔵庫を開けると、林檎がある。連れ合いに、使っていいかと聞けば、孫の物だからと言う。高3の孫(男)に「この林檎どうしたの?使っていい?」と聞くと。「使っていいよ」「この林檎は、この前マーケットで買い物した時に、雨が降り出して、おばあちゃんが傘を持っていなかったので、僕が傘をさして自宅まで送ったらお礼に、もらった林檎」とのこと◆あんなに幼かった孫が、お年寄りを助けるほどに成長していたとは、感心してしまった。きっと、おばあちゃんの荷物も持って、傘をさして、一緒に歩いたのだろう。できそうでできないことを、何のためらいもなく、さっとできるのだから大したものだ◆中学時代は、学年ごとに色んな奴らにいじめられてきた。先生に相談することもなく、不登校にもならず、三年間、耐えて無事に卒業した。先日、イジメられる人、イジメる人はどんな人?と聞いた。孫によれば、イジメる人は「性格の悪い病的な人」いじめられる人は「優しい人」と、あっけらかんと答えた。来年の今頃は、どこかの飲食店で、元気に働いていることであろう。

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