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徒然日記 Vol 589

この国に生まれて

 毎日、ウクライナ関連のニュースを見るたびに、平和や民主主主義の大切さが、なお一層のこと身に染みる。ウクライナ以外でも、ミャンマーは昨年の軍のクーデターにより、軍事政権が復権した。民主化の象徴だった、アウン・サン・スーチー女史は、未だに拘束されたままだ。昨年来、民衆のデモを鎮圧する軍の動きなどの報道があり、多くの市民が殺されたり、拘束されてる。アフガニスタンでは、米軍が撤退し、民族同士の争いの中、タリバーンが全土のほとんどを制圧して、非民主的な政権が発足した◆先日は、政府により、女性に対して「外出は控えること」「外出時は目元以外を覆う民族衣装を着用すること」などを決め、女性への教育や社会進出を制限するという、以前の政策が進められようとしている。ミャンマーもアフガニスタンも、一度は民主化に向けて動き出したのだが、残念ながら、後戻りしてしまった。両国ともに、国民投票などを経ずに、非民主的に樹立された軍事政権が政治を行う国だ。そこに住む国民に主権は無く、人権は無視されて、不幸な暮らしを強いられている◆では、日本という国は、平和であり、民主国家と言えるのだろうか?一見、平和で民主的な政治が行われているような気がするものの、心もとない。ウクライナの状況がますます悪化すれば、第三次世界大戦へと繋がりかねない。そうなれば、世界が敵味方に分かれての戦火が広がっていくだろう。北朝鮮や中国などは、ロシア側につくだろう。そうなれば、日本はヤバいのだ。先日、ある方が冗談ぽく「福永さん、第三次世界大戦になればいいと思いませんか?」と言われた。私は、絶句してしまった。国政にあっても、今回のロシアのウクライナ侵攻により、安倍元総理をはじめ、核保有や軍事費の増などの話しが持ち上がっている◆戦争を望む人が増えれば、平和はすぐに壊れる。そして、これまでの「森友・加計問題」や「桜を見る会」の経過等、何も明らかにされず、根源的な改善がされない現状を見る限り、この国の民主主義も、おぼつかないものだと思う。さらには、現在、国民の半分以上が、憲法改正を良しとしている。平和と民主主義を守るためには、憲法改悪を目論む奢れる政党だけの政治を変えなければならない。そのためには、一人でも多くの野党の政治家を国政に送らなければならない、と思う。しかし、労働者で組織する連合も、そして、国民民主党も自民党にすり寄っているし、野党第一党の立憲民主党は維新に押されて伸び悩みの現状だ。保守政権に対抗するための基軸となる政党が存在しない国、日本。この国の未来を思う時、心から「この国に生まれて良かった」とは言えないのでは、と思う今日この頃だ。

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