徒然日記 Vol 567
哀しい時代になってしまった
先日、夕食中に高2の孫がスマホを見ながら、食事を始めた。すかさず「なんしよっと?食事中はスマホはだめだろう」と言うと「なんで?テレビの代わりたい」と言う。これまで、食事中であっても、ニュース等があるときは、テレビをつけて食事をしていた。しかし、孫たちがテレビを見て、食事が進まない時は、テレビを消したりしてきた。食事をしながら、時には今日一日の出来事とかを家族で話をしたりするのが、団欒だと思っている。しかし、先日は、今度は中1の孫がスマホにイヤホンをつけて音楽を聴きながら、食事を始めた◆高2の孫と同じように注意した。ところが、何故ダメなのかが、分からないようなので、いったん食事を中断して、話をした。「例えば、食事中に爺ちゃんが新聞を読み、婆ちゃんがテレビを見て、パパが本を読んで、あなたたちがスマホを見たり、音楽を聴いたりしているとしたら、どう思う?」「家族みんながバラバラで食事するのと同じでは?」「食事をしながら話もしないなら、家族で食事をする意味はない」と言った◆私が、しつこく話をするものだから、高2の孫は「わかった、わかった、もういい、ご飯食べよう」と言う。本当に分かったのかは、分からないが、その後は、いろんな話をしながら食事を終えた。以前、居酒屋で若者たち数名が、皆スマホを手にしていて、会話が殆ど無い光景を見た。私の時代は、飲み会と言えば、政治や人生や恋愛などについて、友人たちと熱く語り合ったものだ。しかし、あれから40年以上も過ぎてしまった。今の若者たちの飲み会の光景を見て、そんな時代だといえば、そうかもしれないとは思う。しかし、インターネットの普及で便利になったものの、反面、人と人との対話や絆が失われ、より良き文化が壊れつつあるようだ◆もしかして、今どきの若い世代の家族の食事は、同じ場所にいながらも、パパはスマホ、ママはテレビ、子どもは音楽、とかが当たり前の時代なのかもしれない。孫たちも、いずれ人の親になるだろう。その時に、今どきの家庭と同じように、団欒の無い食事をするのだろうか?そうなってほしくはないから、うるさい爺さんだと思われても、きちんと思いを伝えなければと思っている。我が家にまで押し寄せてくるスマホの弊害の波、ため息しか出ない、哀しい時代になり果ててしまったものだ。
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