徒然日記 Vol 569
黙食・黙浴・黙蒸
この、コロナ禍により、私たちの暮らしの有りようが、大きく様変わりした。マスクをしていない人は、白い目で見られ。スーパーなどで咳をしようものならば、近くにいる人は、あわてて遠ざかる。昼食にと、ラーメン屋に入ると「黙食」の張り紙があり、誰もおしゃべりをしていない。温泉に行けば「黙浴」の張り紙が張ってある◆そして、サウナに入ると「黙蒸(もくむす)」の張り紙が。下には、「サウナを愛するマナー良きサウナーの皆さまへ。より良いととのえのために、声かけはご遠慮願います。声をかけられれば返事をしなければなりません」と、あった◆「私語禁止」「お静かに」とかの張り紙にはない、温かな丁寧な表現の文章に、内心ほくそ笑みつつ感心した。黙蒸もサウナーも造語であり、そして、「より良いととのえのために」という表現。きっと、この張り紙を読んだ人は、「俺はサウナーなんだ、より良いととのえのために、話をしたくても黙蒸に励むのだ」となってしまうのだ◆それにしても、黙蒸とは?!よく考えたものだ、と思いながらも、会話を楽しみにしての食事や温泉での入浴ができない、この現状はなんとしょう。マスク無しの暮らし、そして、温泉や飲み屋などで、誰にも気兼ねすることなく、仲間同士で楽しく対話ができる日は、いつやって来るのだろうか。文字通りの、息苦しい日々は、まだまだ続く。
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