徒然日記 Vol 535
ピストルに撃たれて
2007年の6月から北海道最北端の知床をめざして走り、51日間一万キロの旅を続けた。あれから14年が過ぎた。つい昨日のことのような気がしたり、夢の中の出来事だったような気がしたりする◆先日、高森の散らかった工房を片付けていたら、埃にまみれた懐かしいCDが何枚か出てきた。その中の一枚に野狐禅(やこぜん)のCDがあった。野狐禅とは、フォークシンガーの竹原ピストルがソロになる前の二人組のグループ名だ。北海道の山道を走っている時に、ラジオから野太い声で歌う「少年花火」という歌が聞こえてきた◆心に染み入るその声と、歌詞に圧倒された。まさしく、竹原ピストルに心を撃ち抜かれた。14年もたつというのに、竹原ピストルは、相変らずエネルギッシュに歌い続けている◆あれ以来、新しいCDが出るたびに買って、聴いている。そして、元気をもらっている。彼が熊本に来たら必ず聞きに行くつもりだが、残念ながら、まだ一度も出会えていない。きっと、生の唄を聞いたらば、ピストルに撃たれたように、私は死んでしまうかもしれない。
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