徒然日記 Vol 528
トンネルの向こうに
コロナの感染拡大から、やがて一年半が過ぎようとしている。ワクチン接種も全国レベルで少しずつ進み、高齢者の感染が減少傾向にある。しかし、全国規模で、新たな変異株のデルタ株がまん延し、若者を中心に感染が広がり、東京都や大阪府等、大変な状況だ。熊本県も、7月28日にレベル4の特別警報が出され、市内の飲食店の時短要請や、熊本城や動物園の閉園や、市有施設のスポーツ施設やコミュニティーセンターなどの使用禁止・自粛等の措置が取られた。そして、8月に入り、最高レベルの5の厳戒警報が出され、まん延防止等重点措置の適用となり、病床使用率50%近くで医療非常事態宣言が出された◆全国知事会からは、国に対して、お盆の帰省等の自粛等、感染がまん延している都市のロックダウンを求めている。それに対して、国は、ロックダウンは日本にはなじまない、として、具体的な対応策を示してはいない。国民の多くが、疑義を持っていたオリンピックも開催された。私も、柔道や卓球や野球等を観戦して、日本人選手の活躍に拍手を送ったりしている。しかしながら、オリンピックの選手だけで一万人以上、そして役員や報道等の関係者が4~5万人いて、その人たちが東京を中心に動き回っている◆オリンピック後の、爆発的な感染拡大が懸念される。国からの地方へのワクチンの供給が滞り、熊本市も12歳以上の予約が、やっと8月末から再開する。およそ、70%の市民が接種もしくは予約が終わっていて、今回の受付で残りの20万人ほどの、予約が完了し、10月末には、希望者全員の接種が完了する見込みだ。だからといって、コロナの収束は見通せないのが現状だ◆何故ならば、全国規模での人流の抑制がきちんとされていないこと、近隣の市町村は、熊本市よりも接種が遅れていること、さらには、今のところきちんと報道されていないが、デルタ株の感染拡大に加えて、新たな変異株のラムダ株(既に世界29か国で20万人近くが死亡)の日本での感染拡大も危惧されている。私も、オリンピックで頑張る選手にエールを送りながらも、オリンピック後の状況を考えると、この先どうなってしまうのかと背中が寒くなる。暗いトンネルの向こうに光は見えてきたが、歩みは進まず、出口は、遠い。まだまだ我慢の日々が続く。
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