徒然日記 Vol 531
コロナが来たりて・・
横溝正史の推理小説に「悪魔が来たりて笛を吹く」という作品がある。コロナは悪魔ではないにしても、悪魔のように身近な所に身を潜めて、私たちの命を狙っている。息子の同僚がコロナに感染して重症化して亡くなった。先週は、私たち市民連合の議員の9月質問の調整役である、議会事務局の職員も、感染が判明した。クラスターが発生した学童に通い感染した我が子から、家庭内で感染したもので、症状は無いものの今は休んでいる◆そして、高2の孫の友人も同じ頃に、コロナに感染していることがわかった。孫は、その友人と一週間前に一緒に、街に出かけている。いずれも、私たちの身近な人たちの感染だが、私たちは濃厚接触者には当たらず、なんら症状も無く、PCR検査は受けていない。熊本県は8月8日から「まん延防止等重点措置」が適用されたものの、県内の感染者は減少することなく、増加の傾向だ。昨日20日には、県内全体の感染者数は、過去最高の318件。市内の病床使用率も70%を越え、医療崩壊一歩手前の危機的な状況だ。昨日は、ペットがいるばかりに、入院を拒否して自宅療養していた50代の男性が、容態が急変し亡くなった◆昨日、飲食店の時短要請に加えて、大規模な商業施設の顧客の入場制限や、時短営業の要請もされた。しかし、飲み屋関連だけでなく、学童の現場や、様々な職場でもクラスターが発生し、家庭内での感染も広がっている。まん延防止策として、皆が頑張っているものの、第5波のデルタ株の感染力に打つ手なしの状況だ。連れ合いが「家の中でもマスクしようか」と言い始めた。「不要不急の外出は控えるように」と言われながらも、息子も孫もそして、私も、仕事や学校があり、外出しているのが現実だ。国が全国民に2週間ほどの外出禁止令でも出せば、少しは終息に向かうのだろうが、都市封鎖さえもできない今の日本で、そんなことができるはずもない◆外出を控えて、感染対策をきちんとしていても、感染する人が増加している。国も県も、そして熊本市も、このままのやり方でいいのか、疑問に思う時がある。今後、希望するすべての国民がワクチンを接種したとしても、新たな変異株により、全国規模で更なる大規模な感染爆発が起こることも想定される。そうなれば、国民の全てが、いずれは外出ができなくなるだろう。私たちの身の回りに、ひたひたと、静かに確実に近づいて来る悪魔のようなコロナウイルス。この国は、そして私たちは、一体この先どうなってしまうのだろうか?不安に駆られながらも、いずれは終息し、当たり前の暮らしが戻ることを夢見て「今、できることを精一杯取り組むしかないんだ」そう自分に言い聞かせる日々が続く。
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