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徒然日記 Vol 517

尊い命を守るために

 先日、千葉県八街市で飲酒運転のトラックが下校中の小学生の列に突っ込み、数人の子どが負傷し、一人は意識不明で、二人の尊い命が奪われた。他人事では済まされない痛ましい事故だ。通学路でありながら、この道路には歩道もなく、白線も引いてなかった。数年前にも事故があり、以前から地域の人たちが、改善を要望していたが叶わなかった。私の地域でも、通学路が狭く、車の往来が激しくて危険だと思われる箇所がいくつもあり、地域から行政に対して改善を求めて、白線を引いたり、カラー舗装等が施されてきた。八街市の事故は、そもそも、通学路に歩道が無いこと自体が問題であり、今後、行政の責任も問われることになるだろう。ハード整備がきちんとできていれば、幼い子どもたちの命を守ることができたかもしれない。しかし、いくら整備しても、飲酒運転をするドライバーがいて突っ込んでくるのであれば、安全対策も効果が無い。政府としても、これまでに、飲酒運転事故での厳罰化に取り組んできているものの、依然として飲酒による事故が無くならない◆ある日、街中の街路樹の管理について、マスコミの取材を受けた。いきなり、「一昨年、フランスに行かれましたよね?」と聞かれた。「行きましたが、それで」と聞くと、「熊本市が主要道路の街路樹を伐採する計画を示したが、フランスの街づくりなどと比べた時に、今回の計画についてどう思われるか?」とのことだった。市の伐採の計画の主旨は、数十年前に植樹した楠やイチョウの木が大きくなりすぎて、台風等で枝が落ちたりして危険なこと、また、年々、街路樹の管理費が増大していることにより、今後、間隔をあけて多くの樹木を伐採するという計画だ◆私の主張は「フランスの街づくりの基本は、人中心であり、歩道空間も広く、車と人との住み分けもきちんとできている。樹木も大きく育てる環境があり、車中心の街づくりの日本とは比較はできない」「熊本は、数十年前に緑の四倍増計画により、楠やイチョウなどの多くの様々な樹木がやみくもに植えられた。樹木の特性を考えずに、間隔が狭く植えられ、将来の管理のあり方までは考えていなかった」「このままでは、将来的に管理費も増大し、枝落ちや倒木等の危険がある。今後、計画的に伐採すべき」「私の地元でも、イチョウの木が見通しを悪くしていて事故に遭った人がいて交差点の日本のイチョウの木を伐採してもらった。落葉する葉っぱの処理で苦慮している人たちもいる」と伝えた◆その後、地元紙に「街路樹の伐採計画について、市民の意見が反映されていないために、計画を一時中断する」の記事が掲載された。今回の計画にあたり、市としては、近隣住民の了解は得ていたものの、多くの市民の意見を聞くことなく、一方的に伐採の計画を立てたのは市に瑕疵があることで、計画中断は止む無しと思う。今後は、「木を切るな」と反対する市民に対して、計画の意図をきちんと丁寧に伝え、了解を得ることが必要だ。伐採反対の市民は「緑を守れ」と言われるが、このままでは、狭い間隔で植えられた樹木にとっても、枝落ち等を危惧する近隣に住む人にとっても、不幸なことだ。今後、伐採の計画が実行されるまでに、街路樹を原因とする、大きな事故が無いことを祈るばかりだ。とにもかくにも、マスコミも含めて、市民の方々も、もう少し街づくりについての見識を高めてほしいものだ。

 

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