徒然日記 Vol 522
空から雲が下りて来て
長く続いた梅雨が明けた。梅雨明けと共に、蝉が盛んに鳴きだした。そして、青空にはモコモコの入道雲が。色んな形の雲を見ながら、ふと、小学生の時のことを思い出した◆小学一年の時に、友だち二人との帰り道での話。友だちが、「空に浮かぶ細長い雲は、龍なんだ。昔、その龍がたくさん空から下りて来て、多くの人を襲い空に連れ去った。大人たちは、火炎放射器などを武器にして闘かって、龍たちを空に追いやり、龍は雲に姿を変えた」と言うのだ◆私はその話をすっかり信じてしまった。友だちと別れ、一人になり見上げた空のいくつもの細長い雲が今にも下りて来て、龍になり襲われはしないかと不安になり、恐怖におののきながら、自宅に走った。息を切らして、家に帰り着き、母にその話をした。母は、笑いながら、その話が嘘であること、雲は水蒸気であること、を教えてくれた◆60年ほども昔の話だが、今でも細長い雲を見つけると、何とはなしに背中が寒くなる。にしても、私をだました二人の友だちの、なんと話の上手かったことよ。
〇龍の雲?
〇入道雲
〇寄り添う雲
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