徒然日記 Vol 515
コロナ退散
17日に議会の厚生委員会が開催され、コロナ対策等の議論を行なった。今回、議会に提案された補正予算は48億円超。その、ほとんどはコロナ対策の予算となっている。ワクチン接種のための、医療従事者の確保や体制整備等に12億6千万円。自宅療養者のフォローアップ体制強化に1億6百万円。戦略的モニタリング検査経費に1億3500万円等。戦略的モニタリング検査は、感染防止の水際対策として、4月末から熊本駅やサクラマチ(バスセンター)で、県境を越えての旅行者へのPCR検査を行ってきたもので、今回、さらに延長するための予算案が示された。委員会では、この内容について、私も含めて他の議員からも多くの意見が出された◆4月末から5千人近くの希望者の検査を実施して、これまでに9名の陽性者を確認した。しかし、この検査はあくまでも、希望者のみであり、毎日100人程度しか検査できていないし、県境を移動していない人も検査をしている。また、熊本空港では実施されてはいないために、航空機で移動する人達は対象から外れている。新幹線やバス利用者を対象にして、一定の効果はあるものの、費用の割には、その効果が限られている。空港は、益城町にあり、これまでに市から県に対して検査の実施を求めてきたが、県は、「全ての旅行者を対象に実施ができなければ効果が無い」として、繁華街での実施のみとしている◆沖縄以外の都道府県の緊急事態宣言が解除された。7月末にはオリンピックも始まり、8月のお盆へと続く。今後、県外への外出自粛も緩和される見通しだ。明らかに人流が増加し、またぞろコロナの全国規模での感染拡大が危惧される。だからといって、県境を越えて熊本に来る人たちをすべて検査するとしても、莫大な費用と人員が必要だ。委員会では、市長から県知事に対して、空港での検査の実施を求めるように、要望して終わった。今回の駅やサクラマチでの取り組みを否定はできない。しかし、1億円以上もかけて行う事業としては、県と市の連携が取れずに、何とも心もとない。9月以降に爆発的な感染拡大とならないように祈るばかりだ◆コロナ対策で、全国の自治体の職員は大変な状況にある。熊本市も、コロナ対策の部署に人手が足りず、全職場を対象に数百名規模で、ワクチン接種の申し込みのサポートセンターや、保健所や、市役所14階のコロナ対策の部署等に、現場と兼務で配置されている。心配なのは、頑張る職員の健康管理だ。5月の時間外の実態で、過労死ラインの月80時間以上の時間外をした職員が27名。そのうち3名は、200時間を越え、最高は274時間という驚くべき実態だ。一カ月30日間は720時間で、その内の正規の労働時間が200時間程度で、時間外の276時間を足せば、働いた時間は470時間ほど。この数字は、一カ月間休みなく働いたとして、毎日夜中の1時、2時まで仕事をしていることになる。仕事以外の残りの時間は250時間で、30日で割れば、毎日8時間程度しかない。ということは、食事やお風呂の時間なども必要な中、毎日の睡眠時間は5~6時間しかないということ。委員会では、この実態を報告し、改善を求めた。昨年末から、局長をはじめ管理職も、ほとんど休みなく働いていると聞く。管理職がきちんと、業務の実態を把握し、きちんと管理しながら、職員の健康などに配慮し、自らが率先して休むようにしないと、いずれ過労死する人が出てくるかもしれない。早く感染が収束しないと、大変なことになる。一日も早いコロナ退散を願うばかりだ。
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