徒然日記 Vol 511
ウヰスキーの瓶の向こう側に
先月、近くに新しくスーパーマーケットがオープンした。早速、見物がてらに買い物に出かけて、安売りの寿司や肉などを買った。酒のコーナーを歩いていると、懐かしいウヰスキーが目に入った。「サントリーのホワイト」だ。安くて美味い酒なのに、近隣のお店には置いてなかった。学生の頃、友人達の誰かが給料日などに買ってきて、誰かの下宿屋の四畳半の部屋で、幾人かで、よく飲んだものだ◆当時は、皆お金が無い中、ホワイトは学生にとっては、安くてお手頃なウヰスキーだった。早速買ってきて久しぶりに飲むホワイトは、懐かしく、ほろ苦く、そして美味し。酔えば酔うほどに、ウイスキーの瓶の向こう側に、当時の若かりし頃の友人たちの顔が浮かび、その声が聞こえてくる。あれから40年も過ぎたというのに、つい、昨日のことのように、様々なことを思い出すのだ◆友人たちとの宴の炬燵のテーブルの上には、肉も魚も無く、ほとんど白菜ばかりの鍋だったり、スルメやソーセージだけだったりと、いつも粗末な肴ばかりだった。それでも、時を忘れて、人生や音楽や恋や政治や、色んなことを話したものだ。そして、いつもテーブルの上にはホワイトがあった。そんな学生時代は、今にして思えば、様々な経験をし、多くの人たちと出会い、我が人生で一番充実した、貴重な20代前半の5年間だった◆当時の色々なことを思い出して、懐かしさに浸りながら飲むものだから、ついつい飲み過ぎて、ウヰスキーの一瓶が一週間と持たない。コロナのせいで、ただでさえ家飲みの量が増えたというのに、このままでいくと、アル中になりはしないかと心配だ。この先、ホワイトから他の銘柄のウヰスキーに変えないとヤバいかも。
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