徒然日記 Vol 454
熊本大変
台風9号が通り過ぎホッとする間もなく、今度は台風10号が、またもや九州に接近している。今回の台風は、かつてない想像を絶する特別級の台風のようだ。私が過去経験した台風で、特に印象に残っているのが、1991年9月27日の台風19号だ。台風19号は九州の西側を通過し、佐世保市に上陸し、その後、東北地方を縦断し北海道まで北上した◆熊本でも夕方から4~50メートルの強風が吹き荒れ、瓦や看板が木の葉のように空を舞っていたのを覚えている。全国で死者行方不明者が62名、家屋の損壊が17万世帯以上の被害が出た。当時勤務していた肥後学園では、事務所や子どもたちの居室の窓が破れたりした。自宅もベランダが吹き飛んだ。今回の10号は、19号の進路と似ていて、なおかつ、勢力は19号以上だ。レーダーに写るその雨雲の巨大さには、気が遠くなるほどだ◆日曜日の夜中に九州に最接近する見込みで、気象庁は「早めの対策と最大限の命を守る行動を」と呼び掛けている。熊本市としても、日曜日の朝から月曜日まで、市内の小中学校の体育館等145ヵ所を避難所として開放し、避難所担当職員や保健所の職員等700名以上が対応する。月曜日は、小中学校は休校、市役所も窓口を閉鎖する。わが家も含めて多くの市民が水や食料を蓄え、電池やタンクやロープなどを購入し台風に備えている◆台風は勢力を保ち、進路を変えることなく、ジワジワと九州に近づいている。熊本は、4年前の熊本地震、そしてコロナに熊本豪雨災害と続き、今回の台風だ。熊本は他県に比べて、次々と災害が続き大変な状況だ。特に7月の豪雨災害から、やっと家屋の片付けも一段落し、橋や道路の復旧が進んでいる人吉や八代の地域の人たちにとっては、休む間もなく追い打ちをかけるかのような、今回の台風襲来だ。自然の猛威にさらされる私たち。熊本だけでなく犠牲者が出ないことを、甚大な被害が広がらないことを、ただただ祈るばかりだ。
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