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2020年8月

徒然日記 Vol 453

マグロが!

 毎年、お盆の時期には、家族で天草のキャンプ場で二泊から三泊して過ごす。昨年までは、高齢の母を一人自宅に置いて行っていたが、今年は一人にしておくと不安な状態になったので、一緒に連れていくことにした。これまでは、テントを持参してのキャンプだったが、何せこの天気なので、クーラー付きのバンガローを借りて、二泊した◆朝と夕方に釣りをして、昼間は温泉に行き、お風呂に入り食事をした。朝の釣りが終わり片づけをしているときに、堤防の内側の海中を120センチほどのマグロが回遊していた。ほんの足元の水深二メートルほどの海の中をゆっくりと泳いでいた。どうやら、生簀から逃げ出したマグロらしい◆その日の夜には、息子や孫たちと、マグロを捕まえるにはどうしたらいい、という話になり、「同じ時間に待ち伏せして銛で突いたらいいのでは」とか「大型の釣りの仕掛けで、イワシを餌にしたらいい」「シュノーケルをつけて銛を持って海に潜り、仕留める」などの案が出た◆そんな話を後日、同僚議員に話したところ、その堤防にマグロが回遊することを知っている人が、実際に大型の仕掛けでマグロを狙ったものの、釣れなかったとのこと。キャンプでの釣果は、私と息子と孫二人と連れ合いがそれぞれ竿を出して色んな釣りを楽しみ、クロや豆アジ、アコウなどを釣り上げて自宅に持ち帰った。例え小さくとも、たくさんの海の幸を美味しくいただいた。

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徒然日記 Vol 452

一期一会

 先日、大学時代の友人F氏から電話があった。「洋一にCDを送ろうと思ってるけど住所のメモが見当たらん」とのことだった。私のことを「よういち」と呼ぶ人は、母と彼を含めて、ほんの数人しかいない◆議員になっても当たり前のように、下の名前や、福ちゃんと呼んでくれる人たちは、私にとっては大切な人たちだ。いち県の職員から、労働組合の書記長、いち市民、そして、今は議員。仕方のないことではあるが、それぞれの肩書が変わるたびに、私への態度を変える人もいる◆私自身ではなく私の頭の上か横にある肩書に話しかける、そういう人たちとは、永く付き合うものではないと思っている。きっと、いつの日か私の肩書が無くなれば、私のことなど歯牙にもかけないのだ◆それでも一期一会という言葉があるように、相手がどんな人であろうとも、出会った人には、いつどこでお世話になるやも知れぬという思いで、いつも誠意をもって接することにしている。ちなみに40数年前に知り合ったF氏から送られてくるCDは、彼の好きな女性のシンガーソングライターの二枚組とのこと、楽しみだ。

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徒然日記 Vol 451

お世話になりました

 昨日、訃報が入った。本日、地方紙にも大きく取り上げられたが、連合熊本の元会長の稲田稔さんが79歳で亡くなられた。稲田さんは、私が県の職員労働組合の書記長時代からお世話になった方だ。親分肌で、男気と人情味にあふれ、笑顔の素敵な方で、皆から親しまれ、これまでに稲田さんの悪口を誰からも聞いたことが無い。歯に衣着せぬ人であり、例え相手が国会議員であっても、間違いだと思えば、苦言や意見を述べる方だった◆20年前に稲田さんを団長にして、九州の連合の仲間10数人で、フランス・ドイツ・スウェーデンの福祉と医療の現場の視察に行ってきた。フランスのパリで、稲田さんに迷惑をかけたことが思い出される。パリの午後の自由時間にシャンゼリゼ通りなどを散策した。夕方、地下鉄でホテルに向かったはいいが、地下鉄の出口を間違えてホテルが見つけられず、英語も地図もフランス人には通じず、一時間以上街をさまよった◆ホテルロビー19時集合に30分以上遅れた。焦りまくって、電話連絡をすることもなく、やっとホテルのロビーにたどり着いたときに、稲田さんが「たいぎゃ心配したバイ。警察に届けるところだったバイ」と言われた。叱るのではなく、本当に心配をされていたのが分かる優しい物言いで、心底、皆に迷惑をかけた自分を恥じたものだ◆議員になってからも、ご自宅が近所でもあり時々お会いし、議員活動について色々なアドバイス等もいただいた。熊本地震の際は、病気療養中であり避難所に行くことができずに、自宅での避難生活をされていた。地震後の数日、水や食料をご自宅に持参し喜んでもらった。これまでの三回の選挙では、毎回、選挙事務所に奥様の手づくりの美味しいカステラが届いた。もう、あの素敵な笑顔に接することができなくなった。寂しい限りだ。

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徒然日記 Vol 450

猛暑は続く

 今日の市内の最高気温は38℃。午前中に会派の会議があり、昼休みに散歩を兼ね昼食を求めて街中を歩き回った。マスクを着けて10分も歩けば、さすがに暑くて気が遠くなりそうなほど。途中、店頭に「涼しいマスク。二枚500円」の表示あり、マスクを手にした。女性の店員の方が駆け寄ってきて「下着の素材ですので、肌触りもよくて息もしやすいですよ」とのこと◆思わず「下着って女性の?」と突っ込みを入れたくなったものの、何も言わずにその場を去った。おっさんが女性用の下着素材のマスクを着けて歩けるものか、知ってる人が見れば「変態かっ?!」と突っ込まれそうになるのでは、と思ってしまう◆その後、蔦屋に入ると、様々な冷感グッズが。その中に、手動の扇風機100円というのがあった。手をニギニギすると、羽が回って風が来る。手の運動にもなり、面白いが、きっと指が疲れて5分と持たないだろう◆明日も明後日も最高気温は38℃の予想。場所によっては、40度以上にもなるだろう。体温以上の気温の時は、屋外では、毛布をかぶって体温を確保し、アラビアのロレンス風の服でないと、もしかして焼け死んでしまう。それにしても、38℃とは?!猛暑は続くいつまでも。皆さん、夏の暑さにコロナに、そして風水害にも負けずに頑張りましょう

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徒然日記 Vol 449

また立ち上がり生きていく

 先週末、県職連合(労働組合)の呼びかけで集まった18名の仲間と一緒に、八代市坂本町の災害ボランティアに行ってきた。当日は、一軒の家の畳出しや軒下の泥出し、壊れかけた倉庫の撤去と倉庫下の泥出しが主な作業だった。私と同じ歳ほどの夫婦の方の実家で、高台にある家だったものの、7月の豪雨の日、一階の2メートル近くまで水が来て家財等がほとんど水にやられてしまい、近隣のほとんどの家屋も被災◆「この家は解体して、更地にして畑にでもしようかと思っている。もう誰もこの地域には住まないかもしれない」と寂しそうに、奥さんが話をされていた。作業は9時過ぎから数班に分かれて始まり、熱中症対策で15分から20分おきに10分ほどの休憩と昼休みの一時間をはさみ、午後の3時まで続けられた。当日は時折、恵みの霧雨が降ったものの、午後は晴れて30℃以上の暑さ。私は、頑張る若い人たちの背中を見ながら、老体に鞭打ち最後まで畳運びや泥出しに汗した。いくら水分を補給しても、喉の渇きはおさまらず、作業が終わる頃には、全身汗まみれで、足腰はガタガタだった◆被災地では、あの豪雨から一カ月が過ぎても、人や機材の不足により、多くの被災者の方々の片づけ等の復旧活動が未だ続いている。命以外のほとんどを災害で「無」にしてしまい、毎日を片付けに明け暮れる日々。その心労は経験した者にしかわからず、計り知れないものだ。それでも、淡々と作業をし話をされるご夫婦に、帰り際に「頑張ってらっしゃるのになんですが、身体に気をつけて頑張ってください」と言って、別れた◆帰りのバスから球磨川の様子を見ることができた。赤い鉄骨の橋が流され川に沈んでいた。河川敷の竹林が下流に向かって斜めに倒れたままだった。対岸の河川横の道路の何カ所もが大きくえぐられていた。人吉近隣を走る肥薩線の復旧も見込みが立たない。復旧・復興には、早くても3~4年はかかるだろう。そしていつしか小さな集落が、いくつか無くなっていくのかもしれない。地震に豪雨、天災は忘れる間もなく、街を壊し人の命を奪っていく。それでも生き残った人たちは、また立ち上がり淡々と生きていくのだ。7月に荒れ狂った球磨川の、今は静かに流れる緑色のたゆたう水面を見ながら、そう思った。

↓作業後の私

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↓災害ゴミの山

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↓畳は畑に並べた

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 ↓球磨川と竹林       ↓流された鉄橋の残骸

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徒然日記 Vol 448

感染拡大が止まらない

 コロナの感染者数は、この数週間で全国規模で激増。熊本県も、先週の一週間で感染者総数242名(8月3日現在)のうちの半数近くの100人以上が感染。感染者は、地域も広がり、2~30代を中心に、子どもからお年寄りまでと様々だ。特に、職場でのクラスターや家庭での感染が広がっている。東京以外の全国規模でのGotoトラベルキャンペーンも始まり、今後、更に人の動きが活発になる。お盆の後の二週間ほどすれば、更に感染者が増大しないか懸念される◆国のコロナ対策の方針は、国民に対して、新たな生活様式を取り入れての生活を求めつつ、経済対策としてのGotoトラベルキャンペーンを展開。車の運転で言えば、ブレーキをかけつつ、アクセルを踏んでいるようなもの。いつしか、車と同じように、どこかに軋みが生まれるのは必至だ。4月に唐突に出された印象のある全国向けの「緊急事態宣言」からもうすぐ4か月。宣言が解除(5月25日)されてから2か月以上。全国での現在の感染者数の増加数は、緊急事態宣言時よりも大きいながらも、重症者が少ないこと、医療体制がひっ迫していないこと、新たな生活様式が定着したこと、などを理由に、国は「緊急事態宣言の状況にはない」との判断だ。しかし、東京や大阪などいくつかの自治体では、独自判断での感染拡大防止策を打ち始めた◆本日、8月4日には、熊本市議会のコロナ対策会議が開かれ、リスクレベルの最高「レベル4」を宣言することになった。Gotoトラベルキャンペーンで県外からは多くの観光客がやって来るというのに、市民には県外移動等含めて、不要不急の外出の自粛を呼びかける。民間の施設は、現状維持だというのに、高齢者の利用が多い公設の公民館やコミセンの休館・利用停止も実施される。緊急事態宣言時のような飲食業等への休業要請等の対策がないままでの、今回のレベル4の宣言に、何かしらの違和感や不安を感じてしまう◆私の手帳に書いてあった、7月末から9月までの行事等の日程のほとんどが、この一週間ほどで中止や延期となった。夏が終わっても感染拡大に歯止めがかからなければ、秋以降の会議や行事等の開催も危うい。ウイルスに対する特効薬が、未だ開発されないのと同様、コロナ対策の特効薬が見つからないまま、息苦しい暮らしがまだまだ続く。議員として、何かしら頑張りたくても何もできなくて、耐えるしかない日々に、心が重くなる。

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