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徒然日記 Vol 435

初めての一人旅

 先日、テレビで汽車の番組があっていた。ふっと、小学5年生の初めての一人旅の日のことを思い出した。熊本市内から母と一緒に実家の津奈木に行き、帰りは一人で市内の叔父の家に帰ることになった。当時は、汽車がまだ走っていて、津奈木から上熊本駅まで3時間近くかかっていた◆母に見送られて汽車に乗ったものの、何せ初めての一人旅で景色を楽しむこともできずに、ずっと不安で緊張していた。列車内には、僕以外には大人が4~5人いる程度で、四人掛けの椅子に何をするでもなく一人ずっと座っていた◆上熊本駅に近づく頃には、すっかり日が暮れていた。駅に降りて、叔父の家まで真っ暗な道をひた走った。怖かった。叔父の家の台所の灯りが見えた。台所の戸を開けて「おばちゃんこんばんは」と言うなり、涙がボロボロ出た。今、思えば、ずっと緊張していて、叔母の顔を見るなり、ホッとして緊張の糸がプツンと切れたのだろう◆今は叔父たちも亡くなり家も無く、近隣にはお店やマンションなどが建ち並び、賑やかな街になり、昔の面影はほとんど残ってはいない。テレビの向こうの汽笛の音を聞きながら、懐かしくもほろ苦い遠い日と、幼かった自分をいとおしく思ったひと時だった。

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