徒然日記 Vol 421
格差なき教育の保障を
コロナの終息が見通せず、学校の休校が3カ月近くになる。小・中学校は遠隔授業として、家庭での児童・生徒の学習に取り組んでいる。先日、わが家の小6の孫のN美が、夜の10時前にわが家のiPadで、その日に取り組んだ宿題の画像を撮影し、担任のパソコンのアドレスに送信していた。そして、30分後には、担任から宿題を添削した画像が送られてきた。孫の頑張りと、先生の早い対応に感心しつつも、様々な疑問が頭をもたげた◆市内の小学校には、iPadが1/3しか配布してなく、自宅にiPadやパソコンがある所は、自宅のを使って授業をし、自宅にパソコン等が無い所に、学校から家庭にiPadを配布している。しかし、iPadが不足し、保護者の携帯の画像で勉強をしている子どもたちもいる。また、小学校の遠隔授業の対象は、原則3年生からとなっているが、学校によっては、一年生から遠隔授業を実施している学校もある◆夜遅くまで子どもたちのために頑張る、学校の先生たちの努力は認めるものの、iPad等の機器の不足や、家庭教育の有りようによって、今後、教育の格差が出てくることが懸念される。それは、熊本市内のみならず、県下での格差、そして、コロナ感染者数の多い地域とそうでない地域による、全国規模での格差が生まれるてしまうだろう◆熊本の子どもたちは、4年前に巨大地震を経験し、学校も一カ月近く休校した。そして、今回のコロナだ。あの地震から立ち直ったのに、また、心に大きな傷を負ってしまう子どもたちもいるかもしれない。今後、学校と家庭や関係機関と連携しての、きめの細かい教育の保障や、心のケア等、きちんとした対策が必要だ。現在、全国的に「義務教育の9月からの新学期スタート」への制度改正の動きと、議論が始まった。子どもたちにとって、今しなければいけないこと、これからしなければならないこと等、子どもたちに寄り添った議論を深めての具体策が望まれる。
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