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徒然日記 Vol 412

「ありがとう」の言葉が・・

   昨年末から、今年にかけて、樹木と土地に関しての相談を五件受けた。何れも直ぐに行政に繋いだものの、予算等の事情により時間がかかり、未だ改善に至ってはいない。そのうちの土地の境界に関わる一件が、やっと相談者の要望に沿って前に転び始めた。昨年10月に行政の担当者を交えて、話を伺い、先日、今後の方針が決まり、予算化して具体化に向け動き出した。しかし、何故か喜べない◆というのも、相談をした方が、職員の説明の後に「あなたの最初の対応が悪かったから、こんなに時間がかかった」「議員(私のこと)がいなければ何もしなかったのでしょう」などと、職員を非難・罵倒し、職員は幾度も「すみませんでした」と頭を下げていたから。そして、相談者の口からは、一言も感謝の言葉が無かったから。今回の事案は、市としての大きな瑕疵は無かったものの、誠意を持っての対応の結果だと思っている。私が仲介しなくても、時間はかかったかもしれないが、同じ対応を行政として実行されたであろうと思う◆「私の主張が正しかった」「私は、あなた達より家・土地・税金などに詳しい」と、言われるその人の姿を見ながら「僕は一体、何のために何をしているんだろう」と、砂を噛むような気分になってしまった。今回の件だけではなく、これまでの市民の相談や要望は、ご自分の土地や近くの歩道や樹木や公園等に関することが多い。切実な要望もあるが、時には、ワガママだとしか言えない事柄もある。「行政に任せるのではなく、皆んなでできることですよ」「もっとお困りの方がたくさんいるんですよ。我慢してください」などとは言えずに、対応する自分がいる◆もっと優しく寄り添う心で目を凝らして見回せば、困っている人のために、改善しなければならない多くの物事が見えてくるはずなのに、我が事ばかりのこと、ほんの身の回りのことしか見えない人達がいる。市の職員も私も、やって当たり前のことを、日々がんばって誠意を持って取り組んでいる。今回の相談者は話が終わって、私にも何も言わずに、そそくさと帰られた。最後まで、頭を下げることを知らない人だった。でも、やっぱり、頑張ってる私たちに「ありがとうございました」のひとつの言葉ぐらいは、言ってほしかったものだ。

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