徒然日記 Vol 411
その場しのぎと後追いの政治
国は、一斉休校に伴って、中高生以外の子どものために仕事を休む保護者に、正規・非正規に関わらず日額最大8330円を支給することを決定した。一斉休校の目的や効果も不明確な中での、安倍首相の今回のその場しのぎの判断。そして今回の後追いの施策。学校は休みながらも、学童は開所し、狭い部屋で多くの子供たちがこの2週間以上を、過ごす。国は、学童の環境を整えるために、教室や体育館の解放や、教職員の援助を、指示。熊本市の学童には、先週には、石鹸やマスクの配給があった◆その対応は間違いではないが、国としてやるべきことは、先ずは、罹患率・死亡率の高い高齢者への具体的な対策だ。医療関連はともかく、福祉関連施設等の現場では、消毒薬やマスクが底を尽きつつあるのが実態だ。そのような中、熊本市は、コロナ対策として、緊急に17億円の補正予算を計上し、経済対策、感染拡大の防止等に取り組む。その中に、「職員及び来庁者等の感染予防」として、マスク等の配布に5000万円の予算の項目が記載されている◆昨日は、会派の市民連合として副市長に福祉関連施設等の実態を知らせ、「今後、市として実態を調査し、必要な所に消毒液やマスクの配布を行うこと」「職員や来庁者ではなく、市民、特に高齢者を最優先すべき」と、申し入れた。しかし、市の保管するマスクの在庫は4万枚しかなく、4千人に10枚ずつ配布すれば無くなってしまう。今後、学童や高齢者関連施設等でのコロナウイルス感染がないことを祈るばかりだ。この、二週間ほどが感染阻止の山場。行政の的確で早急なる対応が望まれる。にしても、その場しのぎと後追いの政治により、自治体職員も、保護者も、そして何より子どもたちなど多くの人の仕事や暮らしに大きな影響が出ている◆不安に駆られて、デマに踊らされて買いだめする人たちがいて、マスクや消毒薬だけでなくトイレットペーパーやゴミ袋などが、市場から消えている。多くの人が外出を控えて、街中を出歩く人もめっきり少なくなった。ホテルの宿泊も激減。夜の飲み屋も閑散としている。地域の集まりも無くなり、子どもたちの遊ぶ声も聞こえない。私の手帳も、議会の予算関連以外の日程のほとんどに斜線が引かれた。今後、日本が、このコロナ危機を乗り越えて、夏のオリンピックが無事に開催されたにしても、コロナウイルスが広がった諸外国からの観光客は大幅に減少するだろう。そして、その後の経済は、日本だけではなく、世界規模で大きく冷え込むことだろう。その前に、今こそ、きちんとした国の政治が行われなければ、私たちの暮らしは、きっと壊れてしまう。
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