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2020年1月

徒然日記 Vol 407

木が気になる

   これまで、議員になって、市民の方々から様々な要望を受けて、市に繋ぎ改善を図ってきた。要望の中で特に多いのが、身近な生活に関わる道路や歩道や公園の整備など。 そのような中、昨年末から、一月にかけて、木にまつわる要望を二件受けた。一つは、お店の前のサルスベリの木を切ってくれというもの◆通りに面して、サルスベリの木が10数本植えられていて、毎年夏になると、真っ赤な花を咲かせる。しかし、手入れが充分でなく、虫がついたり、葉っぱが落ちたりして、「迷惑なので切ってくれ」との要望だ。土木の担当課長と話をして、結局、反対側の歩道に植え替えることになった。伐採した方が安く上がるのにである。もう一つは、団地内にある公園の楠が大きくなり過ぎているので、暗くて、掃除も大変ということで、「枝を落としてほしい」との要望だ。住宅課の課長に繋ぎ、近いうちに伐採してくれるようだ◆いずれの事案も、樹木が植えられて数十年が経過して、管理がきちんとできていないことなどに起因するもの。3〜40年前に団地が出来る時に、沿道に楠やイチョウなどの樹木が多く植えられた。当時は小さくて、目立たなかったものの、今や大きくなりすぎ、樹木の間隔が狭くて、見通しを悪くしたり、害虫や落葉により、緑を楽しむどころでなくて、迷惑がられているのが実態だ◆四年前に議会で、樹木や低木の管理等のあり方について質問し、計画的な伐採や間引きや消毒などの適切な管理を求めてきた。その後、近隣の楠も低く切り詰められ、イチョウの木も、見通しを阻害し、事故があったために二本だけ根元から切ってもらった。せっかく大きく育ったのに、伐採される木にしてみれば、いい迷惑だ。「杜の都くまもと」と言われるにしても、歩道に植えられた樹木の近くで生活する人たちは高齢になり、落葉した葉っぱの掃除もままならない現実があり、木が気になる、切実な問題なのだ。要望があってから動くのではなく、行政として、きちんと計画的に管理してほしいものだ。

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徒然日記 Vol 406


  あれから30年

 新たな年を迎えて、早くも一週間が過ぎた。12月は、いつものことだが様々な団体の忘年会等があり、延べ20日ほど飲み会があった。そして、新年を迎えて、労組や地域の関係等の行事で、また忙しく過ごしている。先日は、連合熊本の結成30年周年記念事業として、講演会・式典・レセプションが市内のホテルで開かれた◆30年前に、労働戦線統一として、当時の、社会党系の日本労働組合総評議会(総評)・民社党系の全日本労働総同盟(同盟)・中立労働組合連絡会(中立労連)・全国産業別労働組合連合(新産別)の労働4団体により、日本労働組合総連合会(連合)が結成された。そして、地方組織として、全国の各都道府県にも連合が結成された◆当時、私は県職員労働組合の役員として活動していた。上部組織としての自治労中央の大会でも、連合の発足に向けて、その方針や活動内容等について、激しい議論が行われていた。特に、それぞれの労働団体の政策の違いがある中、そのすり合わせがないままに連合が発足したことにより、私たちの支持する総評の運動(平和・環境・人権を守る)がきちんと継承されるのかというのが、一番の論点だった。そのため、熊本では総評運動を継承するために当分の間(5年間ほど)地区労組として組織を残すことになった。しかし、連合として、総評の求める運動は継承されずに、現在は、平和運動センターとして、総評系の労働組合により運動の継続が図られている◆先日の講演会では、連合の副事務局長から新たな運動の方針や活動内容等の提起があった。一番の政策は、働く者を最優先にした、未来に希望の持てる社会を創ることとしての「働くことを軸とする安心社会の実現」だ。30年前、県職員労働組合では、「ゆとり豊かさを求めて」というスローガンのもと、時間外労働の短縮、年休の取得促進等に取り組んでいた。あれから30年。今、働く仲間たちに「ゆとりと豊かさ」は保障されているのだろうか。その答えは、残念ながら「NO」だ。「連合の運動にも参加しつつ、頑張らねば」と決意しながら「働く者が、真の意味で大切にされる社会って、僕が生きている間に実現するのかしらん」と、ため息をつきながら会場を後にした夜だった。

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