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徒然日記 Vol 393

死にゆく者の覚悟と・・

 癌は、今や、二人に一人がかかる病だ。私の周りにも、多くの方が癌と闘っている。私の父は、60年前に血液の癌であるリンパ肉腫になり、34歳の若さで亡くなった。近所の先輩に、数年前に同じ病にかかった方がいらっしゃる。ご本人からリンパ肉腫と聞いて、私は不治の病だから、助からないと思い込んでいた◆しかし、治療も終わり、無事退院されて、今は、好きなゴルフも再開され、先日は市政報告会にも来ていただいた。確かに、60年前に比べると、医療技術は格段に進み、当時、助からなかった病気も克服されつつある。それでも、人類は未だ癌をはじめ、すべての病を克服したわけではない◆癌になり、死にゆく覚悟を決めて、精いっぱい生きてきた人の、いくつかの手記を読んだ。いずれも、覚悟を決めて力強く生きて 死んで行く、その姿と、その人を支える人たちの姿には、感動を覚えてしまう。私自身が、癌の宣告を受けたときには、きっと、慌てふためき、覚悟を決められるのか、自信がない。その時には、周りの人たちに支えてもらわなければ、生きていられない(いずれは死んでいくのだけれども)◆願うことは、闘病生活の中で、髪の毛が抜け落ち、痩せこけてしまったとしても、優し過ぎたりすることも、突き放したりすることもなく、当たり前に淡々と接してくれればいい。支える側の人間も苦悩するのかもしれないが、当事者と同じように覚悟を決めて、支えてほしい。そう願っている。

 

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