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2019年7月

徒然日記 Vol 394

スカートがめくれても・・

 先日、忙しい合間を縫って、床屋に行ってきた。私が30代のころから通う、30年以上のお付き合いの店だ。店長とは同じ年代でもあり、趣味も考え方も私に似ていて、毎回、いろんな話をして盛り上がる。先日は「最近の若者は」の話になり、気になる光景を二人で出し合った◆女子高生が通学時に、風でスカートがめくれても何ら恥じることなく走り去る、(ほとんどの女子高生は、スカートの下にスパッツを履いているから)話。飲み屋で若者が集まっていても、会話が少なく、皆が下を向きスマホをいじっている、話。電車内で年配の女性が、隣の女性のバッグの口が開いていたので「用心しないと」と、教えてあげたら、にらみつけられた、話。等々。二人で「なんて世の中になったんだろう」と嘆いたものだ◆「恥じらい」や「しとやかさ」という言葉は、死語になりつつあること。スマホの普及とともに、大人も含めて対話が少なくなり、人間関係が希薄化していること。人の善意に対して、感謝することもできずに、ウザイと思う若者がいるということ◆「今どきの若者は」と嘆くのは、私たちが年を取ったせいだろうか。私自身も若いころは、先輩や親せきの叔父さんなどに、いろいろと注意や助言を受けてきたものだ。その、甲斐あって、しっかりとした大人として?生きてこれた気がする。私たちは、世界の中でも、裕福で、安全・安心な国、日本に生まれ生きてきて、便利さを得たものの、何かしら大切なものを失ってしまったようでならない。そう思うのは、私だけだろうか?

 

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徒然日記 Vol 393

死にゆく者の覚悟と・・

 癌は、今や、二人に一人がかかる病だ。私の周りにも、多くの方が癌と闘っている。私の父は、60年前に血液の癌であるリンパ肉腫になり、34歳の若さで亡くなった。近所の先輩に、数年前に同じ病にかかった方がいらっしゃる。ご本人からリンパ肉腫と聞いて、私は不治の病だから、助からないと思い込んでいた◆しかし、治療も終わり、無事退院されて、今は、好きなゴルフも再開され、先日は市政報告会にも来ていただいた。確かに、60年前に比べると、医療技術は格段に進み、当時、助からなかった病気も克服されつつある。それでも、人類は未だ癌をはじめ、すべての病を克服したわけではない◆癌になり、死にゆく覚悟を決めて、精いっぱい生きてきた人の、いくつかの手記を読んだ。いずれも、覚悟を決めて力強く生きて 死んで行く、その姿と、その人を支える人たちの姿には、感動を覚えてしまう。私自身が、癌の宣告を受けたときには、きっと、慌てふためき、覚悟を決められるのか、自信がない。その時には、周りの人たちに支えてもらわなければ、生きていられない(いずれは死んでいくのだけれども)◆願うことは、闘病生活の中で、髪の毛が抜け落ち、痩せこけてしまったとしても、優し過ぎたりすることも、突き放したりすることもなく、当たり前に淡々と接してくれればいい。支える側の人間も苦悩するのかもしれないが、当事者と同じように覚悟を決めて、支えてほしい。そう願っている。

 

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