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2017年9月

徒然日記 Vol 323

教育費の無料化を餌に

  北朝鮮の度重なるミサイル実験や水爆実験の行動に対して、国連では制裁決議がなされた。そして、日本もアメリカも、北朝鮮との対話を拒否している 。三か国のそれぞれの国のトップの言動を見ていると、「弱者の声を聞かない・嘘つき・傲慢」という共通点が見えてくる。力を誇示し、相手をののしり脅し合うやり方は、まるで子ども同士のケンカのようだ■今こそ、日本の果たすべき役割は、ケンカの火種を大きくすることではなく、アメリカと北朝鮮の話し合いを促して、平和的に解決するために動くことが必要だ。ところが、安部首相のやり方は、アメリカに追随して、ケンカをあおる役回りを務めているのが現状だ。そんな危機的状況の中、大義無きアベノタメノ解散総選挙が実施される。私は、腹立たしさと共に、やりきれなさを募らせている。自民党は、選挙の公約として、教育費の無料化を餌に憲法改正を掲げようとしている。これまでの世論調査では、国民の多くは、憲法改正については、賛成と反対が拮抗していた。しかし、最近の北朝鮮の動きで、憲法改正に賛成する国民が増加しているのではと、懸念している■悲惨な戦争を知らない、理解しない世代がほとんどの時代になった。ゲーム感覚で、戦争を願う若者が増加しているという。ゲームの中で敵にやられて自分が死んだとしても、リセットすれば生き返るが、本物の戦争では、一度失ったかけがえのない命は戻っては来ない。今回の選挙で、自民党・公明党で過半数の議席を得て、更に安倍政権が継続することになれば、北朝鮮からの日本への攻撃の危機を盾に、憲法改正のための議論が急速に進み、戦争の出来る国に大きく舵が切られることは間違いないだろう。もしかして、教育費無料化という餌に飛びつき、自民党の候補者に投票する国民が多くいるのかもしれない■幾人かの政治家のスキャンダルで、政治の流れが大きく変わってしまった。お昼のワイドショーや週刊誌などでは、政治家の不倫問題を取り上げて「一線を越えた。超えてない」などの下ネタで視聴率や購読数を稼いでいる。国会で議論すべき、少子高齢化対策や、雇用対策などが棚上げされたままだというのに、下世話な話題がお茶の間でも繰り広げられているのが現実だ。だからと言って、私たちは、やりきれないと嘆くばかりではなくて、諦めることなく、日本の未来のために、子や孫のためにも、野党の支持を広げて、選挙に勝利しなければならない。

 

 

 

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徒然日記 Vol 322

「いただきます」を言わせない親の話

 今回の議会の中で、決算関連で質問に立ち、4っつの質問をした中に、モンスターペアレント対策について教育長に答弁を求めた。先のブログでも紹介したが、郡部の小学校で「お金を払っているんだから子どもには『いただきます』を言わせないで」という保護者がいた、という話をした■案の定、保守系の議員から反響があり、道徳教育や家庭教育の充実が必要、という話があったようだ。しかし、私の発言の趣旨は、そのような親への対応を組織的に毅然として、行なうことを求めたものだ。保守系議員の考えるようなものではない■今や、日本人が失ってしまったものを教育だけでは取り戻せないのが現実なのかもしれない。誰かが冗談で「いただきます不要論の保護者だけ集めて、一度飢餓体験をさせればいい」と言っていた。面白いが、現実味がなく、たとえ実現したにしても、一度植え付けられた価値観は、そうたやすく変わるものでもない■では、どうしたらいい?その答えは無い。しかし、私たちは、第一に命を「いただきます」と言う意味での「いただきます」の言葉の重さを、諦めずに伝える努力を怠ってはならいと思う。このままでは、この国の未来は無い、と思うから。

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徒然日記 Vol 321

ほめれば伸びる

 9月9日()に武蔵小学校の40周年の記念行事として、午前中の記念式典と、午後からの記念講演が行われた。記念式典には、小学生全員と、来賓として私も参加し、歴代の校長先生をはじめ地域の自治会長や役員等の参加があった■式典では、校長やPTA会長の武蔵小学校の40年間の意義や、これまでを振り返っての挨拶があった。午後からは、テレビ等マスコミで評判の、尾木ママの記念講演が行われ、5・6年生の子どもたちと、保護者の方などを含めて300名以上の参加があった■講演では、子どもたちには「勉強は好きな科目から始めて苦手な科目はエンジンがかかってからすること」「親から言われてするのではなく、自分で計画して自分で責任を持つこと」「ムカッと来たら6秒数えれば怒りは消える」。保護者には「叱れば子どもの脳は委縮する。ほめることが大切」「勉強しなさいと言われて育った子どもは伸びない」「親子のケンカを子どもに見せるのも体罰」「幼い頃に体罰を受けた子どもは数年後に問題行動を起こしやすい」など、実体験や統計などをもとに、わかりやすく、とてもためになる講演だった■私の孫は、中一と小三。特に中一の孫は、叱られるから勉強するというタイプだ。子どもには、七ほめ三叱りで、というのはわかっていても、なかなか実践するのは難しいものだ。今からでも遅くはないので、シッカリ良い所をほめなければと思ったものだ。にしても、子どもだけでなく、大人になっても、批判されたり、否定されたりすれば、メゲテしまうものだ。私をほめてくれる人は、いないものか?

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徒然日記 Vol 320

芋ひろいの教育?!

 

 先日、議会の予算決算委員で、昨年度の決算に関わって、4点について質問した。そのうちのひとつにモンスターペアレント対策について、教育長に回答を求めた。内容は、最近聞いた学校での出来事を事例として挙げての質問だ。私の知り合いが郡部の高森町にいる。その人の息子は小学生。ある日の授業で、芋ほりがあったが、畝の横にサツマイモが置いてあり、芋拾いだった。子どもさんは、がっかりして帰って来たという話。もう一つは、これも郡部の小学校での話だが、「私はきちんと給食費を払っているのだから、こどもには『いただきます』を言わせないでくれ」というもの■いずれの話も、今の時代を象徴するような話で、何ともやりきれなくなる。芋ほりの授業は、収穫体験をすることで、収穫と食べる喜びを知り、サツマイモの育ち方を学ぶ理科の授業でもあり、農家の生業として生産品として、どのように市場に出回るのかという、社会の授業などにもつながるものだ。それを、保護者がきっと、汚れるからという理由で「芋を掘らせないで」ということでの子どもたち全員を巻き込んでの対応だろう。先生たちがきちんとその保護者に対して、芋ほり体験の授業としての大切さや有効性を伝えることなく、事なかれ主義の対応としての事例であり、悲しい話だ■「いただきますを言わせないで」の話にいたっては、言葉を失くしてしまう。こんな親の下で育つ子どもは、将来どんな大人になってしまうのだろうか?教育長の答弁では、「学校では、家庭教育セミナーの開催により家庭との教育の連携を図っている。モンスターペアレント対策は、対応マニュアルもあり、組織的な対応を図っている」ということ。しかし、保護者自体が、多様な価値観を持つ時代の中、モンスターペアレントに象徴される保護者への先生方の対応も、困難を極めていることだろう■教育長には「芋ひろい」に類似するような授業が、「今後、熊本市の学校では無きように」「命をいただくということや食事を作ってくれた人に感謝する等の意味での『いただきます』についても、保護者に知らせる、取り組みを」と要望した。このままでは日本の未来は、とても暗い。自民党は、道徳教育の重要性や家庭での親の教育の責任強化等を訴えているが、それよりも大切な、日本の良き文化や慣習が、今や失われようとしている。保護者に対する再教育が必要な時代になってしまった。さて、その方策は有りや無しや?

 

 

 

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