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徒然日記 Vol 296

苦い思い出

 私は食べ物は、ほとんど好き嫌いなく食べる。しかしたった一つだけあまり食べたくないものに、ネバ納豆がある。食べられないわけではないが、あのネバネバがどうにも苦手だ。だからか、人間関係でも、これまでほとんどの方とうまくやってきたが、粘液質のしつこい方とは、あまりうまくいかない。そんなネバ納豆のような人に、これまでの人生で、男女一人ずつの二人に出会った。女性は今も熊本にいらっしゃるので、詳しい書き込みはできない。私が若い頃に組合関係の仕事で知り合った方だ。男性は、名古屋の学生時代に働いていた中華料理店の、同じアルバイトの大学生■彼は私より年下だったが、一年ほど早くから働いていたので、バイトのリーダーをしていた。いつも、先輩風を吹かして、事あるごとに、あれこれとねちっこく注意するタイプだった。その日は私が、でっかい寸胴鍋に入った、スープづくりに使った鶏と豚の骨を片付ける係りだった。しかし、忙しくて、先送りしていたところ、何回も「早く片付けろ」と催促する。私は、とうとう堪忍袋の緒が切れて、彼の肩口をつかみ裏口に連れ込み、何も言わずに腹部に膝蹴りを食らわせた■お店の場長には、翌日になって「暴力はいかんよ」と注意されただけだった。その後、彼はバイトを辞めた。本来ならば暴力を振るった私が辞めるべきだったかもしれないが、彼が先に辞めてしまった。ある日、彼が大学の仲間三人と一緒に、その店に食事に来た。私は当たり前に「いらっしゃいませ」と言い、当たり前に食事を運んだ。彼も含めての四人が私を睨む。帰り道にでも、仕返しされるのかと思ったが、何事もなかった■私は、その後も三年ほどその店で働いた。そして、今に至る。彼は、卒業後は三重県警に就職した、と聞いた。私の人生で、気に入らないからと、人に暴力を振るったのは、あの時だけだ。彼はきっと、今でも私を恨んでいることだろう。三重県に行くことがあったらば、きちんとあの時のことを謝りに行こうかと思うが、あの性格だから、きっとまた、ねちっこく私を責めるのだろう。そして、私は、またキレてしまうかもしれない。しかし、警官に暴力はいけない、捕まってしまう。そう思うと、「やっぱりやめとこう」と思う。子どもたちが美味しそうに、ネバ納豆を食べる姿を見るとき、いつも思い出す、そんな私の苦い思い出だ。

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