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徒然日記 Vol 279

その答えは風の中

 この1 0年ほど、毎年のように楽しみにしていることがある。この時期は、ノーベル文学賞に村上春樹氏が選ばれるかな、という期待を持って過ごすのだ。下馬評では、「今年はあるかな」と思えるほどの評判だった。しかし、予想を見事に裏切っての、ボブディランの受賞だ■驚きだ。反体制のシンガーがノーベル賞とは?!学生時代に、「風に吹かれて」を聞き、時代に対する無力感とともに,時代を変えるための、その答えは風の中ではなく、俺たちが見つけ出すんだと、元気づけられたものだ。村上春樹氏は60代で、ボブディランは70代。いずれも私よりも年上だが、この上なく魅力的だ■しかし、よく考えれば、どちらも権威あるノーベル賞は似合わない気がする。ボブディランが、舞台で表彰される姿を見ることがあれば、きっと私は、ひとつの時代の終わりを深く感じてしまうことだろう。いくら頑張っても、時代は変わらないんだと。何故ならば、反体制の詩人は死ぬまで体制にへつらうことなく、その姿勢を貫いて欲しいから■ボブディランも、そして村上春樹も(まだ賞はもらってないけど)きっと舞台には上がらないか、賞を辞退するだろうな?それか、賞金だけは貰って、全額どこぞに寄付して、「選んでくれて、ありがとうね」ってひと言だけ。その方が、きっとかっこいいにきまってる。そんな風に思うのは、僕だけだろうか?その答えは風の中?

 

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