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2016年9月

徒然日記 Vol 276

衝撃の初体験

 誰しも年を取ると、どこそこ傷んでくるのは当たり前のこと。私は、疲れがたまると数年に一回程度血尿が出る時がある。いつもはほったらかしにしていれば、普通の色に戻るのが、昨年末から夏にかけて3回ほど血尿があった。あまりにも続くので、先日は近所のかかりつけの病院でエコーと尿と血液検査を受けた。結果は、前立腺ガンのPSA検査の数値が高いので、精密検査を勧められた■散々迷った末に、一か月後に泌尿器科で受診してきた。当日は問診のあと、前回と同じような検査を受け、そして最後に、70代の男性の医師の前にケツをさらし、お尻の穴に指を(触診)入れられた。初めての経験で恥ずかしく、そして痛かった。検査の結果、腎臓と前立腺に小さな石が見つかった。しかし、血尿の原因がどこから来るのかは不明との診断で、今回の血液や尿の検査の結果を受けて数値が高ければ、後日MRIでの検査をすることになった■事前に、血尿に関わる病気のことや、前立腺癌等の検査について、詳しく調べて知ってはいたが、触診は衝撃の初体験でショックだった。その日の午後は、何やら犯されたような気分で一日を過ごした。診察後、医師から詳しい説明を受けたが、触診についての説明がなかったので「触診で何かわかりましたか?」と聞くと、「いや、わかりません」との返事■前立腺癌であれば、前立腺の表面が固くゴツゴツになるらしい。恥ずかしく痛い思いをしたのに、「わかりません」とは・・・。「俺の純潔を返してくれ」と言いたくもある。しかし、医師の「いっぺんに色んな検査をするのではなく、少しずつ調べていくようにします」「炎症を起こしているだけかもしれませんが、たとえ前立腺癌であってもきちんと治療すれば治る病気ですから」等の、丁寧な説明に納得している自分がいた。それにしても、もう二度と触診はごめんだ。

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徒然日記 Vol 275

ゴミの中の宝物

 毎月一回、早朝から近所の西公園で廃品回収がある。町内の人たちが段ボールや新聞や空き缶等を玄関に出し、老人会の役員の方々が中心となって車で集め、公園で自治会や子供会の役員や子どもたちで整理などをする。地域の方々のおかげで毎月、4~5万円の収益を上げているから、たかが廃品、されど廃品だ。その中に、雑誌や書籍も出されるが、時折、ゴミの中にも掘り出し物の宝が見つかることもあるので、毎月楽しみにしている◾️いつぞやは、星新一氏の文庫本が20冊ほど。そして、先月は様々な中古本に交じって、東野圭吾氏の新品に近い「流星の絆」という単行本が一冊。売れっ子の作者だが、まだその作品を読んだことがなかったので、自宅に持ち帰った。週末に台風が来るということで、ゆっくりとした時間が取れて、読み始めた。面白くて二日ほどで読んでしまった◾️物語は、小学生の兄妹三人が、夜中にこっそりと流星を見に行ってる間に、自宅で両親が殺されたことから始まる。兄妹が大人になって、犯人らしき人物が現れて・・・。結末を知りたくて、読み終わったのは夜中の1時過ぎだった。おかげで、捨てられた本で丸二日間しっかりと楽しませてもらった◾️今回の震災を受けて、災害ゴミの中には、タンスや机などの家具、家電製品、本やCDなど、様々な物が山のように捨てられた。少し手を加えれば使えそうな物も大量に捨てられていて、もったいない限りだ。CDの中にはクラッシックの名曲集が20枚ほどあり、捨てられずに中学校に持参した。学校では以後、昼食時に色んな曲をかけて子どもたちに聞かせているとのこと。役に立つ品物を平気で捨ててしまう、この世の中。「本当に必要な物って何だろう?」そして「豊かさって何だろう?」と思ってしまう。

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徒然日記 Vol 274

空を飛ぶ たったひとつの 雲に乗り

 先日、朝から議会棟に向かう日に、通る先々の信号機のほとんどで赤信号に引っかかった。「今日はついてないな」などと思いながら、到着してコンビニで煙草を二個買って、クジを引いたらば、ペットボトルのお茶が当たった■大げさに言えば「人間万事塞翁が馬」。いいこともあれば悪いこともあるということ。そのペットボトルには、新俳句が三句掲載されていた。私も9年前の北海道の旅で作りためた俳句をいくつか応募し入選したことがある■その句は「空を飛ぶ たったひとつの 雲に乗り」。北海道からの帰り道の神戸の梅雨明けの青空に、たった一つの雲がぽっかりと浮かんでいた。あの時、「このまま雲に乗ってどこか遠くに行ってしまいたい」と思ったものだ■議場での議員と執行部のやり取りを聞きながら、朝からの出来事で、旅先で出会った北海道の素晴らしい景色がいくつも脳裏に浮かんだ。いつの日か、またふたたび、ただただ北をめざした旅をしたいものだ。

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