徒然日記 Vol 231
父の思い出
私の父は、私が6歳の時に34歳の若さで亡くなった。病名は悪性リンパ腫という癌。亡くなる2年ほど前から体調を崩していたが、大の病院嫌いで、衰弱して通院した時は全身にリンパ腫が広がっていて、ほとんど手の施しようが無く、入院して一年ほどで亡くなった■父のことで、よく覚えているのは、街中で飲み会があると、必ず美味しい大学芋を買ってきてくれたこと、酔っぱらってマリリン・モンローのモンローウオークをしていたこと、夏の夕方の部屋の布団の上にパンツ一枚で、うつぶせになり、身体中に田んぼのヒルを這わせていたこと、私の髪を自宅で切る時に、父と母とで鋏の握り方で喧嘩していたこと、など■特に、体中にヒルを這わせていたのは奇妙な光景で、よく覚えている。そのとき、母が、「ヒルが身体の悪い血を吸ってくれるんだって」と言っていた。私は「へ~」と感心したものだ。あれから、50年以上もたった。様々な抗がん剤や治療法も開発されたが、未だ癌の制圧はできていない■今でも、身近な人たちの多くが癌で亡くなっていく。いつの日かすべての癌を制圧できることを願っている。いずれにしても、私の人生は、若くして逝ってしまった父の人生に比べれば、オマケのようなものだ。オマケだからこそ、父の分も含めて日々を大切に生きなければと思う。
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