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徒然日記 Vol 228

スイカの種

 先日、二泊三日の議員視察から帰った日、自宅の庭先で孫二人が頭を並べて、スイカを食べていた。聞くと「スイカを食べながら種の飛ばしやっこ」をしているとのこと。その姿を見ながら遠い昔、私が小学生の頃、お盆に母の実家の津奈木に行き、夏のひと時を過ごした時のことを思い出した■クマ蝉がシャーンシャーンと鳴く実家の縁側に兄弟三人で座り、足をプランプランさせながら、今の孫たちと同じように、井戸水で冷やしたスイカを食べながら、種の飛ばしっこをしていた。あれから、50年以上が過ぎた。当時、母は連れ合い(私の父)を亡くして手に職(洋裁)をつけるために、熊本市内の母子寮で家族4人で暮らしていた■津奈木には、たぶんその頃に行ったのだろう。母子寮時代の二年間以外は、私と次男はそれぞれ親戚の家に預けられていた。ということで、兄弟三人が一緒に暮らしたのは、父が亡くなるまでの期間と母子寮時代の数年しかなかった■その分、兄弟の絆は強く、仲が良かったように思う。津奈木での思い出は、あまりにも遠い日のことで夢の中での出来事のようにも思える。それでも先日、孫たちの姿を見て、あの夏の日のまぶしい陽の光、庭先の土や草の匂い、井戸水の冷たさなどを、思い出した。そして、スイカの種を飛ばす弟たちの笑い声と笑顔も・・・・。

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