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2015年6月

徒然日記 Vol 219

問われる議員の資質

 先日、マスコミは、熊本市議会議員(女性・57歳)のパワハラ事件を報道した。そして後日、「市議会議長が市に対して調査を要請する」内容の報道がされた。そして、27日には地元紙に実名入りで、更に詳しく報じられた。パワハラの内容は、市食肉センターの機能移転に絡む調印式で、市議会議員が、出席者に対して罵声や脅しとも取れる内容の発言を行ない、調印式が延期されたというもの■報道の発端となったのは、調印式に出席していた方が、議会に対して陳情書を提出したことによるもの。以後、当事者の議員は体調を崩し、入院し議会を欠席している。陳情書には、調印式での議員の言動も記載されているが、驚くべき内容だ■熊本市議会に関する記事は、3月にもマスコミに登場している。その内容は、市の職員に対してのアンケート結果で判明したもので、特定の議員が、行政に対して不正に影響力を行使しているとして,「夜中に職員を呼び出す」「職員を2~3時間立たせて説教する」等というもの。前回の報道では、個人名は出なかったが、今回は、実名入りで報道された。27日の記事によると、調印式自体は、当事者の議員が市に働きかけて実現したもの。しかし、調印式にセンター設立に貢献した方の出席が無かったことに、議員が抗議し、調印式が延期されたとのこと■自分で作りたてたセレモニーを自分でぶっ壊して、参加者からパワハラとして糾弾されているということだ。そもそも、特定の議員の要請により、市の幹部やセンターの関係者で調印式が行われたこと自体も疑問だ。今後は、同じ市議会議員として、市の動き等を注視していき、事実に基づいてのきちんとした対応がされることを期待している。それができなければ、議員の資質や議会の役割、市の責任等が問われることになり、そのことが市民の政治不信に益々拍車をかけることに繋がる。今回の事件は、個々の議員にも議員としてのモラルのあり方が問われている。私自身は今まで通り、すべての人に対して、真摯に誠意を持って、奢らず騒がず、謙虚に対応していくつもりだ。

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徒然日記 Vol 218

選挙の審判  

   先の統一自治体選挙は、熊本市は政令指定都市移行後初めての選挙となり五つの区ごとの選挙が行われた。ご存じのように、私の選挙区の北区は、10名定数に10名の立候補しかなく無投票での当選が確定した■一方、南区では、定数8名に対し11名の立候補があり、現職2名が落選するという激戦区だった。ところが、最後の議席の得票が二名の候補者ともに4515票の同数となり、後日、くじ引きで決着することになった。結果、わが会派の田辺議員が当選となった。しかし、その後、市選管に対して、相手陣営による票の再確認を求める異議申し立てがあった■以後、数回にわたり市選管による審議が持たれたが、最終的には「票を再確認しても結果は変わらない」としてこれを却下した。相手陣営は、今度は県選管に対して審査の申立てを行った。結果、先日、市選管の決定を覆して、県選管として「票の再確認」を行うことを決定した■過去、票の再確認により逆転したという事例もあるらしい。7月3日には票の再確認が行われるが、私としては、田辺さんの当選が再確定されるだけだと確信している。それにしても、たった一票、されど一票。今回、選挙の審判を受けなかった者としても、一票の重みを痛感する出来事だ。

↓会派の部屋でマスコミ取材を

  受ける田辺議員

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徒然日記 Vol 217

 

議会始まる

   6月18に、7月3日までの日程で議会が開会された。4月の選挙を経て、私の議員番号は7番から13番に、議会の席も二段目の中央になった。たった一段だけ上に行っただけだが、議会の景色も変わり、また新たな気分で座っている。そして、今回の議会から、4名以上の各会派による代表質問ができるようになった■来週22日には、会派人数の多い自民党から市民連合・公明党・くまもと未来の順番で質問が行われる。二番手の我が会派の市民連合からは、上田市議が質問を行なう。代表質問は、各会派の求める予算や制度・政策等のあり方について、市長や執行部の見解を問うことになる■しかし、持ち時間が、一般質問の120(質疑を含めて)に比べて、代表質問は半分の60分しかない。会派の求める要望等の内容は多岐にわたり、今後の具体的な改善策へとつながる答弁を引き出すには、時間が大幅に足りない。せめて、一般質問並みの120分とすべきだと思う。いずれにしても、今後、代表質問が会派の主張をアピールするだけの、単なるセレモニーとならないようにしなければならない■なお、パソコンで「熊本市議会」で検索すると議会のHPに繋がり、ライブでの中継も視聴できる。また、「議事録」を検索すると各議員の委員会等も含めての発言内容も記載されている。私の発言含めて、ご視聴いただければ幸いだ。

 

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徒然日記 Vol 216

爺さん頑張る

 14日の日曜日の午後は、保護者による小学校のクラス対抗のミニバレーボール大会があった。体調不良の息子に代わって、祖父である私が孫の五年生のクラスの選手として、大会に参加した。大会は、三つのコートに分かれての各クラスの対抗戦。各コートの一位の三チームが決勝に進むやり方だった■選手の保護者70人ほどの中で、爺さんは私一人で、他は母親と父親ばかり。多少気おくれしていたが、日頃から地域での夜のミニバレーボールの練習をしているので、若い人たちと変わりなく動くことができた■結果は、健闘したものの二敗で予選敗退。決勝戦前の閉会式では、各チームから一名の表彰者として、思いもかけず私も名前が呼ばれ、「りゅうと君のおじいちゃんナイスプレイで賞」(ティッシュペーパー)をもらった■帰り道、孫の龍斗に「負けちゃったよ。ごめん」というと、「いやいやじいちゃん頑張ったよ。じいちゃんがいなかったら、もっと簡単に負けてたよ」との一言。その優しき言葉で、一気に疲れが吹き飛んだ。

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徒然日記 Vol 215

あれから三年

 6月11日、熊本地方は大雨に見舞われて、各地域に避難勧告が出され、県下で12万人もの人たちが避難を余儀なくされた。土砂崩れや床上浸水等が数カ所で発生したものの、尊い人命は守られ、安心した。私は、当日の朝から付近の白川沿いを見て回った。危険水位までには相当の余裕があったものの、濁流のすさまじさを見ながら、三年前の7月12日の九州北部豪雨災害を思い出した■三年前の行政の対応は、後手後手に回り、私の近所の龍田地域では、住民の避難後に避難勧告が出された。私自身も、龍田地域の方々が早朝から避難していたことを、後から知らされた。以後、二週間にわたり地域を毎日見て回り地域の声を行政に届けた。今回は、防災ラジオや携帯にも避難場所を明記した、避難指示や勧告の情報がいち早く住民に知らされた■このことは、三年前の災害の教訓を活かしての対応だ。当時私は、9月に議会登壇し、7・12の状況を説明し、熊本市行政としての防災体制の不備を指摘し、改善のための多くの提言を行った。あれから三年。以後、防災計画の見直しが行われ、避難指示の在り方や体制の見直し、サイレンの設置、避難所の整備等、多くの改善が図られてきた■それでも、大雨や台風が近づくたびに不安になってしまう。災害は自然の力で起こるが、被害のほとんどは人的な対応の不備によって起こるものだ。災害は忘れたころにやって来る。日頃のハード・ソフト面の万全なる対策を怠ってはならない。

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徒然日記 Vol 214

🎶 僕歩いて行くよ

   熊本地方は、6月2日に梅雨に入った。梅雨入り前の先日、会議の場所に行くのに歩いていると、川沿いの道路の三角地帯に、紫陽花の花に交じって、それはそれは綺麗な花が咲いていた。後で分かったのだが、ランタナという花らしい■梅雨時の景色には紫陽花がよく似合う。風に吹かれて橋を渡りながら、ふと30年以上も前の及川恒平の歌を思い出した。「僕歩いて行くよ紫陽花の花の中 君歩いて来るよ赤い煉瓦の家の前・・・」というもの■題名は「雨が降りそうだな」だったような。しばらくは、うっとしい季節が続く。しかし、きちんと雨が降らないと農作物は育たないし、美味しい水も飲めなくなる■ギンギンギラギラの夏を待ちながら、しばらく上手に雨とお付き合いするしかないのだ。

↓ランタナの花

Photo

↓近所に咲く紫陽花

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