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2015年5月

徒然日記 Vol 213

お江戸に行く  

  毎年、自己研修として政務活動費を使って2回から3回にかけて、視察や、いくつかの研修に参加している。その中でも、毎年欠かさず参加しているのが、日本自治創造学会主催の研究大会だ。毎年、今の時期に東京都千代田区の明治大学のアカデミーホールで開催されている。ということで、今年もお江戸に行ってきた。今回のテーマは、「人口減少と高齢化への挑戦」と題して、二日間にわたり、大学の教授や内閣府の担当者等8名の方の講演があった。大会には、日本全国から、県議や市議等の地方議員を中心に、500人ほどが集う。熊本からは、私と八代の市議の二名のみ。多い所では、同じ市から20名近くの市議が参加しているところも■大会の8人の講演者の中で特に印象に残ったのは、東大の金井教授の演題「人口減少を克服する議会の知恵」だった。講演の中で「人口減少は既定路線の中で、人口維持・増加を設定すれば失敗は不可避」「人口増ではなくて、人口減少を好機に転換するための課題設定としての、質への転換とすべき」「自治体間で子育て世代を取り合って、日本の人口減少問題は解決しない」「国は地方創生の具体策を提示せず、自治体の創意工夫に丸投げ」「全国的な人口増加策は、国が実施すべきこと」「地方創生という国策に便乗しながらもそれぞれの自治体の勝算のある課題を見極めての政策展開が必要」等の持論を述べられた■確かに国の言う「地方創生」は、国のやるべきことをないがしろにして、地方の中で手を上げて頑張るところに、一定の補助金をばらまくだけの、一過性の施策なのかもしれない。であれば、各自治体は、知恵を出して国からの補助金の分捕り合戦に参加するのか。独自で、未来を見据えた施策を実行するのか。それとも、国の補助金を活用しながら、独自の施策に役立てるのか。難しい判断と実行力が必要だ。案の定、講演後には金井教授に対して「国を非難するばかりで具体性に欠けていて到底受け入れられない見解」として、ブーイングの意見が出された■私としては、金井教授は具体策を示すことはできなかったものの、各自治体がこぞって人口維持・人口増を設定することへの懸念を示し、生活の質への向上への視点転換を示したことは評価すべきことだと思う。しかし、そこには生活者の理解の上での、価値観の大いなる転換が必要となるだろう。では、その具体策は?そう思いつつ、翌日の明治大学の小田切教授「農山村再生への挑戦」の講演で、展望が開けた。教授から、現在、田園回帰として田舎に移住し生活する若者たちが増加し、農山村に新しい風が吹いている、という実態報告があった。過疎からの再生へのプロセスも具体的に示された。特に強く語られたのは、地域を支えるために一番必要なのは「人材」という言葉だった。大会は終わったばかりで、自分なりに今後の熊本市政にどのように活かせるのかは、未だ判然としない。しかし、きちんと整理して、いずれ議会の中での発言に活かしていきたいものだ。

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徒然日記 Vol 212

花に魅せられて  

    暇があれば高森の空いている土地を利用して、野菜や花々を育てたい、と思っている。しかし、議員の身で、それも叶わず、自宅の庭先のプランターでキュウリやナスやピーマンなどを育てている■二週間ほど前に買ったなすびの苗の4っつの内の二つがいつまでも大きくならないので、移し替えて、先日新しい苗を近くの店に買いに行った。買いに行ったはいいが、春の花々もたくさんあって、その美しさに心が奪われた。結局、なすびの苗と一緒に、バラの新苗とブーゲンビリアを買ってしまった■「楽勝議員・棚ぼた議員などと言われても、私は私なりにこの4年間、それなりに必死に頑張ってきたのだ」と、自分に言い聞かせ、そして、自分へのご褒美として買ってきた。しかし、バラの新苗は、秋に花を咲かせるために、今咲いている花や蕾を切らなければならないと知り、愕然とした。ブーゲンビリアは、花の後に枝を切り詰めれば、また、秋には咲くらしい。何もしなくて、いつも美しく咲くことができるのは雑草だけだろうと、思ってしまう■今、小さな庭に、野菜類は、キュウリ・なすび・ピーマン・ズッキーニ・トマト・オクラ・ニガウリなどが、そして、花類は、バラにブーゲンビリアに、母の育てる様々な花々たちが、一生懸命生きている。琵琶の木には、今年も実がちゃんとついている。秋には、柿の実がなる。高森に行かなくても、都会の中でも、しっかりと自然と向き合えるものだ。花に魅せられ、そして、自然に囲まれて生きられることに感謝しなければならない。そう思う。

■ブーゲンビリア

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徒然日記 Vol 211

忙しければ忙しいほど・・

 二期目の議員として毎日忙しく活動中。しかし、地域の方に「議員は議会がなか時は、なんばしよっとな?」と、よく聞かれる。そのたびに「市関連や支持団体の組合関連の集会や学習会、そして地域の役員としての活動等含めて結構忙しいんですよ」と答えている■先日などは、朝から市の防災訓練に参加して、途中で退席して、地元の老人会の集まりで挨拶、そして、午後からは防犯協会の役員として小学校一年生の下校誘導に参加。夜は、地域の仲間とのミニバレーボールの練習などと忙しい一日を過ごした。毎日同じように何かしらの行事が入り、一カ月の内で、一日を通して何も用事が無い日などはめったにない■そして、様々な活動の中には飲み会も含まれる。飲み会がある日には☆印を手帳につけている。今月は特に多くて、5月13日から25日までの13日間の間に☆印が八つもついている。飲み会相手は、市議会や地域や労組や友人関連の方々だ。時々、ため息が出そうにもなるが、その分色んな方々に会って話ができるということだから、大いに喜ぶべきことだ■元々お酒と人との会話が大好き人間だから、いずれの飲み会でもついつい飲みすぎてしまい、当然翌日は二日酔いだ。しかし、忙しければ忙しいほど、私は元気なような気がする。いつの日か、「今日は何ばしようかな?」と、一日の時間を自分だけで使う時が来るのを夢見て、頑張るのだ。

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徒然日記 Vol 210

快晴の空のもと

   5月は運動会シーズン。18日の日曜日には晴れ渡った空のもと、地元の武蔵中学校の体育大会が開催され、私も来賓として参加した。子どもたちの元気な姿を見ながら、自分の中学時代を思い起こした■私は、中学時代は背が低く、身長順に並ぶといつも前のほうだった。しっかり食べていたがやせっぽちのチビだった。童顔で同級生からは、洋一ではなく「ようち(幼稚)」などと言われてからかわれた■高校生になって三年間で10センチ以上も背が伸びたが、それでも170センチには届かなかった。だから、武蔵中の体育大会でも、小さな子が大きな子に交じって一生懸命に走る姿を見ると、拍手をする手にも力が入る■車いすの子も一緒にリレーや徒走に参加していた。持てる力を精一杯発揮する姿は感動的だ。子どもたちの元気な様子を見ながら、元気をもらった一日だった。

三年生男子の組体操

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↓三年生女子の荒城の月の舞
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徒然日記 Vol 209

臨時議会を終えて

 昨日、選挙後初の臨時議会が開催された。議会では議長・副議長の選挙、常任委員会や特別委員会の割り振り、各委員長・副委員長の選出等が行われた。結果、議会の議長には、自民党の満永寿博議員(県の退職者で私の元上司)が、副議長には公明党の藤岡照代議員が選出された■私は、常任委員会は「都市整備委員会」に所属し、副委員長を務めることになった。特別委員会は、「人口減少社会に関する調査特別委員会」所属となった。私としては、常任委員会では4年間福祉子ども委員会に所属していたので、次は、子どもたちの教育やまちづくりに関連する、教育市民委員会を希望していた■しかし、わが会派の市民連合が第二会派となったために、委員会の副委員長のポストが増え、会派調整の中、都市整備委員会の所属となった。今後は、都市の計画・開発や住宅・建築、道路・河川等に係る事項について審議していくことになる■市民の方々の安全安心のための改善に向けて、目に見えること見えないこと含めて、取り組んでいかなければならない。議会登壇は年に一回しかないが、子どもたちや高齢者に関わる課題等についても質問を行っていきたい。議員として二期目、初心を忘れず課題解決に向けて精一杯頑張らなければならない。

■県伝統工芸会館にて開催中の押し花展の作品

背景以外は、全て押し花や野菜の皮などが材料

素晴らしい!!!!!!

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徒然日記 Vol 208

眠れない夜

この数日間、海外ミステリーの話題の作品、フランスのピエール・ルメートル作の「その女アレックス」に、はまってしまった。寝る前の読書の内容にしては、少し残酷すぎる場面もあり、夢見が悪くなりはせぬかと心配した■ところが、その面白さにはまってしまい、夢を見るどころか、夜中の2時、3時まで寝るのを惜しんで読んでしまい、この三日間で読破。作品の内容は、アレックスという若い女性が監禁されるところから始まる。しかし、読み進めていけばいくほど私の思いや推理はことごとく裏切られていく■人物や情景や心理描写が素晴らしく、自分なりに人や景色が見えてきて、映画でも見ているよな臨場感。そして、この先どうなるのだろう?と、区切りをつけられなくなる。最後の最後まで息をもつかせぬ展開に、ドキドキハラハラの連続。読み終わって、いくつものプロットを思い起こし、「そうだったのか」と納得させられる■読後、結末がわかって安心したものの、また最初から読み返してみたくなる作品だ。ミステリー好きの人にお勧めだが、休みの日の2日間ぐらいかけてジックリと読んでほしい。そうしないと、睡眠不足になってしまうだろう。

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