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2014年12月

徒然日記 Vol 182

魔法のホウキ

 先日、古本屋で素敵な絵本を手に入れた。クリス・ヴァン・オールズバーグ作、村上春樹翻訳の「魔法のホウキ」というもの。モノクロの絵なのだが、味わい深く心にしみる画風だ。内容は、魔法使いの使っていたほうきが寿命で空を飛ぶ力を無くし、捨てられたものの、農家の部屋の掃除や、家畜の世話をしたりして活躍するという話■早速、私の木工の作品づくりに活用できないかと、試作品をいくつか作っている最中だ。写真のほうきは、ハンドルを回すとほうきが右左と動き回る。その他に上下に動く物やクルクルと回る物も作ったが、人にあげてしまった。忙しい合間に、仕掛けを考える時間が楽しい。「議員なのに木工とは」と批判する人もいるが、木工は私のライフワークだ。議員になり、どんなに忙しくても、月に一回は木工に集中する時間を見つけてきた。そのような時間がなければ、この四年間の議員活動もできなかったと思っている■ある作家さんの作る子ども椅子が一万円以上で売ってある。同じ材料で、私の作る椅子はたったの3千円。私の木工への思いは、子どもの心を持った大人の方たちが手に取って、ふっと笑ってくれるような作品や、子どもたちの創造力や想像力を生み出すような作品を安く提供すること■この思いをわかってくれる人は多くはないが、毎年の展示会で私の作品を楽しみにして、来てくださる方たちがいることも確かなことだ。しかし、来年4月は、選挙の年。しばらくは木工の時間は取れない日々が続く。忙しい日々の数か月間は、頭の中で作品作りのアイデアを溜めこんで、心の掃除をするしかない。

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徒然日記 Vol 181

衆院選を終えて

 ふたを開けば大方の予想通り、与党の圧勝に終わった今回の衆院選。熊本の民主党は一人も候補を擁立できなかった。開票日の夜に八代の今泉候補の選挙事務所に行ってきた。ある知人が、「一区は福永さんが出ればよかったのに」などと軽口をたたく。戦後最低の投票率は、国民の政治不信の表れだろう■来年の春にはいよいよ統一自治体選挙。私も二期目に挑戦する。いち地方議員がどれだけがんばっても国の政治は良くはならない。しかし、地方政治をより良くしていくことで、国全体が変わっていく。熊本市は政令指定都市になって来春で4年目を迎える。政令指定都市に向けての準備不足により、行政を担う人材が育っていない。それに伴って、20の政令指定都市の中で、様々な制度や政策面での遅れを実感している■新たに就任した大西市長は地域主義のもと「誰もが憧れる上質な生活都市くまもと」づくりを行うと、語っている。任期の4年間で中学生までの医療費助成の拡充や小中学校の全教室へのエアコン設置などの公約を掲げた。しかし、限られた財源の中、一体どこから財源を捻出するのか?現段階での回答は「事務事業の見直し」「いっそうの行財政改革の推進」によるとのこと。具体的には、これまでの様々な事業の見直しや廃止、民間委託や人員削減を進めることになる■市民の多くの方々は、「人を減らし」「サービス向上」を望んでいる。行政にとっては厳しく、職員にとってはやる気を無くす注文だ。今後、日本は世界に先駆けて超少子高齢化社会を迎える。そのための具体的な少子化対策や地域の福祉と医療の体制整備等が喫緊の課題だ。「誰もがあきらめる低質な生活都市くまもと」にならないように、知恵を絞り頑張らなければならない。

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徒然日記 Vol 180

小さな花に・・

 先日、野菜を買いに立ち寄ったお店で、小指の先ほどの小さな花を咲かせた蘭の一鉢を手に入れた。名前は聞き忘れたが、たぶんオンシジウムの仲間の蘭だ。その立ち姿と、淡いピンクの可憐な小さな花に一目ぼれ。連れ合いに「綺麗でしょう」と言って、見せると「まあ綺麗。私みたい」と、のたまう。やみくもに動いていた若い頃に比べると、どんなに忙しくても、ストレスを溜めないように、適当にリフレッシュできるようになったように思う。若い頃は、花を見てもあまり美しいとは思わなかった。それだけ余裕が無かったからだろう。美しい花や景色などに心癒されるひと時をたくさん重ねれば、人はもっと幸福になれるだろう。そう思う。

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徒然日記 Vol 179

頑張らねば

大義無き衆議院解散総選挙が始まった。私の所属する市民連合は、民主と社民系の議員八名で構成されている。私は、そのどちらにも属さない無所属の議員だ。これまで出身単組(自治労県職)の一組合員、そして役員として20年近く活動して来た■その間、幾度となく国政選挙が行われ、支持する候補者の当選に向けて汗をかいてきた。一番盛り上がったのは、二大政党制の時代を築くために戦った民主党躍進の選挙だ。しかし、民主党政権の失政により二大政党制の時代は遠のいた。現状は、離合集散を繰り返す野党と最大与党の自民党・公明党の時代■そして、民主党県連は、今回の5区選挙で一人も候補者を擁立できなかった。社民党は、5区に一名、今泉かつみ候補を擁立した。先日私は、八代市での今泉候補の出陣式に参加した。今泉さんはかつて高教組の書記長から委員長を務めた方だ。私が県職の書記長時代からの20年近くのお付き合いだ。かつての仲間が壇上に立ち、三歳の孫娘さんから花束を受け取り、現状の政治の間違いを指摘し、熱く未来を語ってくれた■今回の選挙は、日本の将来に関わっての大きな転換点となる選挙だと思っている。ここで安部政権の暴走を止めなければ、私たち、そして子や孫の未来は無い。今回の選挙、いち市民に立ち返って、精一杯汗したいと思っている。頑張らねば。

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徒然日記 Vol 178

なんて日だっ!

 議員になったから当たり前のことだが、先日、何かしら不思議な一日を過ごした。夕方に社民党の副代表の福島みずほ参議院議員が来熊とのことで、応援演説を頼まれた。休日の下通のビプレス広場前で、お立ち台に立ち、私が前振りで3分ほどしゃべり、福島副代表が10分ほど演説をされた。道行く人たちの多くが足を止めて、福島副代表の話に耳を傾けていた■「安部政権の延命策のための解散総選挙」「アベノミクスは大企業と一部の投資家のためにしかなっていない」「非正規の労働者の雇用対策や高齢者のための具体的な施策が喫緊の課題」「消費税の増税分が社会保障費にきちんと使われていない」「今回の選挙で安部政権の暴走を止めなければ原発推進・TPP推進・海外派兵の法整備が行われ、いずれ戦争のできる国へと進んでいく」等、具体的な数字や実態を示して話をされた。そして握手をして別れた■その後からは、民主党の松野信夫前参議院議員の奥様のお通夜に向かった。20分前に葬儀場に入ったが、すでに満席に近く、最前列に座ることになった。しばらくすると、偶然にも私の右横に私と思いを同じくする西聖一県議が座り、焼香の後には、途中から空席になった私の左の席に、前回の選挙で民主党から維新の党に鞍替えした松野頼久衆議院議員が座った。参列者は300人以上か、焼香が30分以上続いた。そして、喪主として松野さんの挨拶があった■「妻は少女のような心を持った女性でした。目立ったことが嫌いで、私が選挙に出る時も反対しましたが、いざ選挙が始まるとしっかりと支えてくれました。しかし、数年前から難病にかかって・・・」「なぜこんな病気が私の妻に・・・」と言いながら嗚咽され、私も泣いてしまった。松野頼久議員には「バリバリ忙しい時期によく来られましたね」と声をかけて帰った。社民党に民主党に維新の党の方々に会った一日。帰りの道すがら、「俺の立ち位置は何処なんだろう?」と思いつつ「なんて日だっ!」と、呟いた。

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