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徒然日記 Vol 169

止まり木が無くなる

 私が30代の頃に、80代の元気のいい先輩と郊外の居酒屋で飲んでいた時、先輩が「若い娘がいる俺の行きつけの飲み屋に行くバイ」と、タクシーで街中に向かった。確かに、その店には、先輩よりかは若い70歳前後のママたちがいた。がっかりしながらも、永いこと店を続けてこられたことに、びっくりさせられたものだ■私も、40代ぐらいから、行きつけの店がいくつかあった。カウンターの椅子にチョコンと鳥のように羽を休めて、時折お店の人と世間話をしつつウイスキーを飲みながら過ごすマッタリとしたひとりの時間は、心休まるひと時だ。しかし、そんな私の止まり木のある店が、この20年程で二軒無くなり、そして今年中に、もう一軒も閉店するとのこと。さみしい限りだ■もう一軒だけ、30年以上続くおでん屋さんがあり15年ほど通っている。しかし、一次会の後に小腹が空いているときはいいのだが、おでん屋でのウイスキーは似合わない。お店の人との適当な距離感があって、一人でゆっくりと飲める店なんてあまりないものだ。チャラチャラした今どきの若い娘が傍にいたら、なお一層、落ち着かないし、かと言ってたった一人で、ただ飲むだけじゃつまらない■わがままなおっさんのその日の気分に合わせて、カウンター越しに、私のたわいもない話に適当に付き合ってくれる店なんて、もう見つからないだろう。ましてや、60歳を過ぎて今さらそんな店を開拓する気力もない。羽を休める最後の止まり木が無くなったら、私はどこに行ったらいいのだろうか?33年間も続いた「花椿」、せめて後7年、40周年めざしてがんばってほしかった。

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