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2014年6月

徒然日記 Vol 157

海外視察はむだ!?

議員になって、これまでに所属する委員会等の関連で、北は北海道から南は沖縄まで、10カ所ほど公費での県外視察に行ってきた。これまでに、同じ自治体に、目的を変えて三回も行くこともあった。古参議員ともなれば、同じような場所に、幾度となく視察に行くこともあるという。そんな視察に参加しながら、「こんなに大勢で視察に行かなくても、文書のやり取りだけでもいいんじゃ」「二・三名の代表で行けばいいんじゃ」などと思ったりもした。しかし、百聞は一見に如かず。見ると聞くでは大違いということもあり、期待以上に勉強になった視察もいくつかはあった■そして、今回、月末から6泊7日でマレーシア・インドネシア・シンガポールの視察に、参加することになった。メンバーは議員9名・事務局2名・添乗員1名の、計12名。会派の割り当てで、新人議員が二名ということで、同僚の田上議員と行くことになった。市民グループの中には、税金の無駄使いだと非難の声が上がっている。私自身も、なぜマレーシア・インドネシア・シンガポールか?と問われると、「今後の東南アジアとの交流促進のため」としか、今は答えられない■私の海外視察の経験といえば、14年前の九州の連合主催での、ヨーロッパの福祉や医療に関わっての現場の視察が懐かしく思い出される。総勢20名近くで、スウェーデンやドイツ・フランスの視察だった。参加者で、福祉と医療の現場で働いたことがあるのは、障がい児施設で働いていた私と、医師の二人だけで、視察先での質問は主に二人だけで行っていた記憶がある。当時思ったのは、もっと若い頃に行き、見聞を広めていたら、私の人生はもっと有意義であったろうに、ということだ。確かに市民グループの方々が指摘する、税金の無駄遣いなのかもしれない。しかし、であれば、国内は良くて、国外はダメなのか?と問いたい■何が無駄で有意義なのかは、視察に行った議員が、どれだけ見聞を広め、市政の発展のために活用できるかにかかっている。どうせ行くのであれば、世界でも経済成長が著しい元気な国の姿を見て、何かしらを感じて吸収して来ようと思う。何も得ることもなく、無駄だと感じるのであれば、私も税金の無駄遣いだったと反省したい。何はともあれ、「いってきます」。

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徒然日記 Vol 156

私たちは・・

    この頃は、毎朝の新聞を読むのが嫌になる。5月3日の憲法記念日のデモに参加し「憲法を守れ」「集団的自衛権行使反対」の声をあげて、もうすぐ、2か月。国では、集団的自衛権行使の範囲の論議が行われている。その時々の政府で、どこまで、どのように、自衛隊が活動できるのかを決定するような時代となれば、いずれは、武装地帯で自衛隊員が武器を持って、人を殺している、ということにもなりかねない。野党が機能しない、オール与党で進められる政治は、恐ろしい■民主主義を論じるときに、よく言われるのが、「欧米の国々は、市民が自由と博愛と平等と独立のために立ち上がり、血を流して、その権利を勝ち取った歴史がある。しかし、日本は、与えられた民主主義だから、日本人には真の意味での人権意識も育ってはいないし、独立を勝ち取っていない」のだから、「憲法改正すべし」と一足飛びに、乱暴な論調がまかり通る■世論調査では、「憲法改正の必要性あり」とする国民は、56%で、憲法九条の改正の必要性なしとする国民は60%だ。安部政権は、現状では憲法改正は困難と判断し、集団的自衛権の行使という手段を用いて、憲法そのものの形骸化を図っている。そもそも、日本国憲法は、国民の側が、権力を持つ者に対して制限するための法律として存在している。いつの日か、自衛隊員が他国の軍隊の兵士に殺された時、日本国民の多数は、怒りを持って、日本を守るために戦争を是とするのだろうか。憎しみからは、何も生まれはしないのに■人一人を殺すと殺人罪に問われるが、戦争では多くの人を殺すと英雄となる。戦争は、国民の命と財産のすべてを奪い去る、人間として一番の愚かな行為だ。時代は少しずつ少しずつ、戦前のような悪しき方向へと流れているようで気が気でない。その流れを創っているのは、政治家であり、その政治家を選んだ私たちである。私たちは、今こそ、日本の平和を守るのか、また再び戦争のできる国にしてしまうのか、の問いを、自分自身に投げかけて、行動を起こす時だ。

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徒然日記 Vol 155

ブラ汁?!

 先日、5歳の孫が、サッカーワールドカップ関連のニュースを見ていて、「ぶらじるって、ブタ汁の仲間?」と聞いてきた。孫たちは、前回のロンドンオリンピックでイギリスという国を知ったので、今度はブラジルという国を良く知ることになるだろう■先日テレビの番組で、ブラジル代表のワイマール選手のキックの秘密を科学的に分析していた。キックの基本は、本来、膝を軸として蹴るもの。キーパーはその膝の向きでボールの方向がわかる、という。しかし、ネイマール選手は太ももの付け根を軸としてボールを蹴るので、最後の蹴る瞬間まで、ボールの行方が分からないという■さらに、ネイマール選手は、つま先全体をボールに密着させる蹴り方なので、他の選手に比べてボールのスピードが最後まで落ちない、というものだった。ゴールキーパーは、蹴る瞬間まで何処に飛んでくるかわからない、そしてなおかつ速いボールに瞬時に反応しなければならないのだ。番組を見る限り、彼のシュートを止めることは不可能に思えてくる■しかし、サッカーは11人で行うチームプレーとしての競技だ。今回のサッカーワールドカップ、日本代表は初戦では惜しくも負けてしまった。侍ジャパンの底力を見せて、残りの試合を勝利し、決勝リーグへと勝ち進んでほしいものだ。できれば、味噌汁の仲間?!のブラジルとの対戦を、そして、ワイマール選手の攻撃を、日本の選手たちが如何にかわすことができるのか、観てみたいものだ。

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徒然日記 Vol 154

議会始まる

 6月議会が先週の金曜日から開会した。今回の議会質問は、5日間で8人の議員が行う。私も今週の木曜日の午前中に、登壇し質問をする。議員は、各年度中1回登壇し、質問する機会が与えられている。私は、議員になって4年目となり、4回目の質問で一期目最後の登壇となる。今回は、「第5次行財政改革」について、時間外縮減策や人員の配置のあり方、市民サービスの向上策等。「公共施設の整備計画」について、消防施設の老朽化対策や小中学校の教育環境の整備。「安全安心のまちづくり」について、老朽家屋や街路樹対策。等について質問する■議員は質問に向けて、早い方は一か月前ぐらいから担当課とやり取りをして、前向きの答弁を引き出そうと努力する。私も質問にあたり、これまで多くの担当課とやり取りをして、摺合せを行ってきた。しかし、今回は質問日まで残り3日間しかないのに、二つの質問に対する執行部の回答が、未だ返ってこない。それほど難しい質問とは思わないが、方針が決まらない、回答する部署が決まらない、等の事情があるのだろうか■いつものことだが、行政は縦割りのために、横断的な取り組みに関する質問の内容であればあるほど、きちんとした回答が返ってこないのが実態だ。たった一つの質問に対して、三つの課から5人も6人も担当者がやって来られることもある。私も公務員だったから、縦割りでの行政のあり様も知ってはいる。しかし、行政としては、各課にまたがる取り組みをどのように具体的に行なっていくのか、その手法等についても明確にしておかなければならない■「その質問内容ならば、うちの課ではないですね」などと、議員の質問を他の課にたらい回しにしようとされる時もある。その度にため息をつきつつも、丁寧に思いを伝え、きちんとした回答を求めていくしかないのだ。

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