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徒然日記 Vol 141

クスリに頼って生きてやる

昨年、近くの病院に特定健診(受診料金千円也)の受診券を使って、健診に行った。血圧が相当高く、心臓肥大と診断され、後日、別な病院で精密検査を受け、検査結果の封筒をもらって帰った。その封筒を持って最初に検診した病院に行けば、クスリを飲む暮らしが確実に始まるはずだった■しかし、クスリに頼りたくないという思いで、その日から飲酒の量を減らし、食事の味を薄目にし、運動に心掛けて、毎日のように血圧を測った。結果は残念ながら、ほとんど効果がなかった。それでも、これまで通院することなく、検査結果の封筒は車のダッシュボードに入れたままにして一年間が過ぎた■正月を迎えてから、日々『来年は選挙の年で、これからどんどん忙しくなる。心筋梗塞などで突然死するよりも、クスリを飲めば少しは長生きできるのだ』『クスリを飲んでリスクを減らそう』などと、そう思いつつも、病院に行く決心がつかないままだった。しかし、晴れた日の朝、何とはなしに決心して通院した■血圧を測れば、相変わらずの高い数値。お医者さんは、「自覚症状は無いの?」と驚いていた。そして、翌朝から一粒のクスリを毎日飲む生活が始まった。確実に血圧は下がりつつあるようだ。自力で血圧を下げることができずに、クスリに負けてしまった。通院の翌日の義妹のメールで気が付いたのだが、薬を飲み始めたその日は、50歳を前にして亡くなった弟の誕生日だった。クスリに頼りつつも、弟の分まで生きてやろうじゃないか。

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