徒然日記 Vol 129
背中が寒くなる
とうとう、特定秘密保護法案が強行採決により衆議院で可決されてしまった。先日、辛島公園で反対集会が開かれ、私も平和の尊さと法案の問題等を訴えたが、残念でならない。この法案の問題点については、マスコミでも幾度となく取り上げられてきたものの、市民の反応は冷静というよりも無関心、もしくはあきらめているのか、全国的な大きな反対運動までには広がっていない。法案では、国にとって外部に知られてはならない、国防などに関わる重大な情報を秘密にするという■しかし、その秘密にすべき情報が秘密なのだ。ましてや、その秘密として取り扱う事項について精査する、第三者機関の設置も不確かだ。その時々の権力者によって、国民に知らせたくないことを「その他」の項に当てはめて、広く隠蔽することができる法律が出来上がってしまった。まず第一に、沖縄の基地問題や原発事故の状況や尖閣諸島などの動向などの正しい情報が、国民に知らされなくなるだろう■今後、情報漏えいに関わった公務員の執行猶予の無い懲役刑に加えて、ジャーナリストや市民活動家なども処罰の対象になる可能性がある。安部政権は、日本という国を、戦争のできる国にするために、憲法改正の前に、外堀を埋めつつ着々と、その歩みを進めているようだ。今回の法は「平成の治安維持法だ」と言う方もいる。やばい!ほんとにやばい時代になった。政府にとって都合の悪い情報を隠し、国民の目と耳をふさぎ、知る権利を奪い、そして言論の自由をも奪おうとしているようだ■戦前の悪しき時代に戻りつつあるようで不安でならない。背中が寒くなる。大勢はオール与党の右傾化した政治。しかし、真理はひとつだ。私たちは、過去の同じ過ちを犯してはならない。諦観することなく、しっかりと今後の政治を見つめ、正すべきは正すための行動を起こさなければならない。
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