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徒然日記 Vol 108

賽の河原で待たされて

 先日の新聞に「高齢者の四人に一人が認知症の時代が・・」の記事。近頃、物忘れが多くて一瞬ギクリ。ところで、皆さんは、TPPではなくてPPK運動というのをご存知だろうか?PPKはピンピンコロリの略だ。病気をせずにピンピン長生きして、家族に迷惑をかけずにコロリと死にましょう、というもの。そして、この運動の発祥の地の長野県は、長寿一位の県だ。誰しもが病気をせずに長生きをしたいと望んでいるし、そのための健康志向は益々高まりつつある■しかし、いずれは訪れる死。高齢社会を迎え、亡くなっていく人たちの数も年々増加傾向にある。すでに、東京都の火葬場では、多いときには二・三日待たされることもあるとか。亡くなる前に予約することなどできないから、遺族は大変だ。亡くなった人も、死んでしまってからまで待たされるなんて嫌だろう■先日、聞いた話。ある70代の女性が水泳教室に通うことに。それを聞いた息子嫁が、「お義母さん、なぜ水泳教室なんですか?」と聞くと、お義母さん曰く「だって、聞くところによると、近頃じゃあ亡くなる人が増えて三途の川の渡し舟はいつも満員で、賽の河原で何日も待たされるらしいよ。あたしゃ待つのが大嫌いだから自分で泳いで渡るんだよ」。それを聞いた嫁さんは早速、水泳教室に行きコーチの先生に「義母がシッカリ泳げるように教えてあげてください。でも、ターンだけは教えないで」と頼んだ。という話■家族としては、火葬場に行く前にターンして生き返ってもらったらば、それはそれで大変だ。いずれ日本は世界に先駆けて超高齢社会を迎える。生きるだけで精一杯なのに、死んだ後まで心配しなければならない時代がやってきた。認知症にも寝たきりにもならないように、そして三途の川を一人で泳ぎきれるように、私も水泳教室に行こうかしら。

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