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徒然日記 Vol 92

50年前の私  

    先日、市議会の会派の部屋まで、小・中学校時代の同級生が訪ねて来られた。実に40年数年ぶりの再会だ。そして、数日後、また彼はやって来て、小学校3年生の時の男子だけのクラスの写真を持って来てくれた■そこには、前列の真ん中で澄ました顔の私がいた。小学校入学前の年に父が亡くなり、以後、母の自立のために、私は小学校を三カ所転々とした。一・二年生は伯父の家から池田小学校に、三・四年生は、母子寮に家族4人で暮らし、壺川小学校に、五・六年生は鹿児島県大口市の大口小学校に通った。ということで、小学校の校歌を三つ歌えるが、池田と壺川小の思い出の写真はほとんど残っていない■写真を見ながら、当時のことが走馬灯のように蘇った。学校から帰ると、母子寮の共同の台所に行き、小さな羽釜でご飯を炊くのが自分の毎日の仕事だった。お風呂は無くて、近所の銭湯に行っていた。テレビも二階の集会所で観ていた。4畳半という狭い部屋での生活だったが、物心ついてから家族4人が過ごした、幸福な二年間だった■しかし、母にとっては、将来が見えない貧乏生活のどん底の時期であり、当時のことを話すと顔が曇る。ある夜、当番の仕事で、ホウキを持って母子寮の周囲を母と二人で掃除をしている時、母がポツッと「あんただけでも、女だったらどんなにか良かっただろうに」と呟いた。そのとき自分がなんと答えたのか、季節がいつだったのかも思い出せないが、見上げた夜空の星が綺麗だったのだけは、今でも覚えている。あれから、50年。私は若くして亡くなった父親の年齢をはるかに越えて生きて来た。多くの人たちに支えられて・・・。そしてこれからも。

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