徒然日記 Vol 89
歯無しの話し
先日、左側の一本の奥歯を抜歯した。自分の歯が一本無くなってしまった。子どもの時からキチンと歯を磨いてきたにもかかわらず、治療した歯が10本もある。たった一本の歯が無くなっただけだが、その喪失感は何とも言いようの無いものだ■抜歯後の固まり切れない歯茎を舌で確認しながら、若き頃に願っていたことを思い出した。魔法で三つの願い事が叶うならば、自分の身体の三箇所を変えてほしいと思ったものだ。その願い事は、「長い脚とよく見える目、そして綺麗で丈夫な歯がほしい」というもの。もしかして、三つの願い事が叶っていたらば、私の人生はどんなだったろうか?外見が変われば、私の人生は、もっといい方向に変わっていたのだろうか?■今にして思う。身体的なコンプレックスを日々感じていた若き頃の悩みの、なんと小さきことかと・・・。とうとう、魔法使いに会うこともないままに、数十年が過ぎた現在、短足・デブ・禿・近眼の私だ。そして、いつの日かツルツル頭の歯無しの爺さんになってしまうのだろう。それが私自身であり、私自身の歩んできた人生の結果なのだからしかたがない■本日50代最後の誕生日を迎えた。母から高価な育毛クリームをプレゼントされた。孫たちが私の薄くなった頭のてっぺんを触りながら「ここに塗るんだね」と言う。孫たちの柔らかい手のぬくもりを感じながら、長生きしなければと思う。それにしても何故、歯は一回しか生え変わらないのだろうか?納得できない。
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コメント
雨降る中、お疲れ様でした。
そんな平和な老け方ができればいいですねぇ。
それから、歯は2回生えかわる人もいますよ。
投稿: SAK | 2012年11月12日 (月) 09時01分