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徒然日記 Vol 74

たった一つの月を見てから

青豆が高速道路上で自殺してからの一ヶ月間の長かったこと。割り切れない、もどかしい思いを抱えたままの一ヶ月間だった。などと訴えても、ほとんどの方には意味不明だ。青豆とは、村上春樹氏の小説「1Q84」(イチキューハチヨン)に登場する女性だ。「1Q84」は 2009年から2010年に発表された長編小説だ。二年後の今年の3月から5月にかけて、単行本としてBOOK1からBOOK3まで各2冊ずつ6冊が順次出版された■しかし、BOOK2の後編4冊目の最終章で、青豆が自殺したと思しきストーリーの後のBOOK3の前・後編が発売される5月末まで、一ヶ月近く待つことになった。その間、「天吾に会えないままに青豆が死んでしまったらば話にならないだろうに、作者は一体何を考えているんだ」と、取り残された不満を抱えたまま、時間を見つけては古本屋に行き単行本を探した。村上春樹氏を好みそうな友人数人にも尋ねてみた。しかし、見つからなかった■結局、5月末にBOOK3の二冊を購入し、毎晩時間を見つけては、「1Q84」の世界に浸った。そして昨晩、最後の6冊目の最終章31章の手前の26章まで読み進んだところだ。翌日の朝、今、私の横にはその最後の本がある。ほんの一時間ほどで読破できる分量の文章だから、今から読み進めば完結する■しかし、月の出る日の夜まで待つことにした。夜空に、たった一つの月があることを確認してから読破することにした。この気持、「1Q84」を読んだ方の幾人かには、きっとわかってもらえるだろう。それにしても、これほど夢中に読ませる異世界を描ききる村上春樹氏には敬服するばかりだ。

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