徒然日記 Vol 64
ジョンレノンを聞きながら
2月の初めの三日間、高森にこもり木こり屋の仕事をしてきた。一月は土曜も日曜も無く、集会や視察や飲み方などが続いた。ぽっかりと空いた平日の三日間、誰にも会わず、ただひたすら木工に没頭した■エスキモー並みに厚着をして作業をした。しかし、寒かった。雪が降る。風が吹く。手がかじかむ。鼻水が凍る。吹きさらしの木工房の納屋の入り口に、手作りの一斗缶のストーブを置き、薪を燃やして寒さをしのいだ。それでも、大音量で流れるジョンレノンやブライアンアダムスの歌を聞きながら作業を進めた■夕方には近くの温泉に行き、冷え切った体を温めた。夜は、お湯割の焼酎を飲みながら、伊坂幸太郎の小説を読んだ。手作りのベッドにマットを敷き、毛布をひいて、掛け布団代わりに毛布と寝袋二枚、そして湯たんぽを入れて、高森の留守番隊の猫三匹と一緒に寝た■三日目は一日中雪が舞い、10センチ近く積もった。車の窓に積もった雪を溶かしたお湯が、車体の下ではツララになっていた。チェーンを巻いて山を降りてきた。猫たちや携帯で家族と話をした以外は誰とも話をしなかった。しかし、寒くとも寂しくは無い充実した三日間だった。
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