徒然日記 Vol 60
近頃の大人ときたら 近頃マナーを守らない大人が増えている。先日、久しぶりに高森に行き、帰りに温泉に入ってきた。露天風呂で根子岳を眺めながらゆっくりしていたらば、30代と思しき男性二人が「あ~さむっさむっ」と言いながら入ってきた。そしてケツも洗わずにドボン。そして「あ~気持ちいい~」。私は、気持ち悪いぞ。許せないぞ。だが何も言えない■いつだったか、菊池の、とある温泉に行くと、壁には張り紙が幾枚も貼り付けられていた。「体を洗ってから入りましょう」「タオルを湯船に入れないでください」「湯船の中で頭を洗わないでください」等。私たちが当たり前だと思ってきたマナーが守られない時代になったのだ。何も温泉だけに限ったことではなくて、停車中の車の窓から空き缶を捨てたり灰皿の吸殻を道路にひっくり返す者やきちんと並んでいる列に割り込む者など理不尽な輩どもを幾人となく目にしてきた■大震災の時に報道された、帰宅難民たちの整然として歩く姿を見た海外の方々が「日本人は素晴らしい」と賞賛した。しかし他方では、震災時に無人のコンビニに走り食べ物を持ち去ったり、被災にあった車のガソリンを無断で調達した人たちもいた。生き延びるための食糧調達は仕方のないことかもしれないとは思うが、崩壊した銀行のATMや家屋からお金を奪った「火事場泥棒」がいたことも事実だ■人は追い詰められたときに、その人の本質が現れる。それは、マナー以前の理性に基づく、その人の生き方の問題だ。基本的な約束事としてのマナーを守れない人は、相手のことに思いをはせることができない人だ。そういう人たちは、極限の状況になれば、なお一層のこと人を踏みつけてでも生き延びていくのだろう。「ケツを洗って出直して来い」の言いそびれた言葉を飲み込みながら、そう思った。
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