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2010年12月

徒然日記 Vol 35

僕らの未来は?!

  世界一の長寿国を誇る日本。超高齢社会がやってくるというが、誰しもがいまいちピンと来ないのが実情だろう。H22年度版の高齢社会白書によると、現在65歳以上の高齢者が4人に一人。それが45年後の2055年には2.5人に一人が65歳以上の高齢者。そして75歳以上の高齢者が4人に一人となる。2.5人に一人というと、仮に100人の村があったとすると現在が25人の高齢者が、45年後には40人が高齢者の村となるという事。全国平均の高齢化率は21.49%の中、熊本県の高齢化率はというと、251%で全国では18番目で、我が町、武蔵ヶ丘は現在234%の高齢化率だ■45年後ということは現在20代から30代の人たちが高齢社会の中心になるということ。しかし、45年後の未来の社会の姿は具体的にはどうなっているのだろうか?このまま少子化に歯止めがかからなければ、街中からは子ども達の姿がほとんど見られなくなり、元気な?高齢者であふれかえる事になるのだ。例えば、週末ともなれば、今のパルコには多くの若者たちが出入りしているが、40数年後のパルコ店内は高齢者向けの店が大半となり、おしゃれな小物や洋服のお店に混じって、一流メーカーの失禁パンツや、色とりどりのカッコいい車いすなども売られているかもしれない。といっても今のままでは経済的に豊かなほんの一部の高齢者しか買えないのだが・・・■子どもの人口が減ることによって郊外の遊園地や動物園は利用者が減少し、無くなっているか、高齢者向けのスポーツや文化的な施設に様変わりしていることだろう。現在は若者の就職難の時代だが、今後は少子化の影響で労働力となる人口も低下し、各企業は労働力の確保に苦慮することとなる。元気な高齢者は経済的な理由や社会参加や生きがいづくりのために様々なところで働いていることだろう。しかし、誰しもが経済的にも豊かで健康な高齢者ばかりではないのだ。現在の統計では高齢者世帯の46%以上では「生活が苦しい」と感じている状況であり、高齢者の16(75歳以上は214)は何らかの介護を受けているのが実態だ■高齢者が住み慣れた街で元気に生き生きと日々活動していくためには、キチッとした年金や医療や福祉の制度確立が不可欠。そのためには、農林水産業を含めた経済の活性化策や食や環境や将来を担う子ども達の教育の問題等を解決していかなければならない。現状を思えば、国の政治は、そして、地方はどうなっていくのか?不安は尽きない。このままでは大変な社会になってしまう。安全・安心にゆとり豊かに暮らせる明るい未来の社会を築くために、今の内に私たちが知恵を出し合って何とかせねばと思う。

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