徒然日記 Vol 18
悔いなく生きる
四月に高森に工房を開いてからというもの、土日はともかく平日も行ける時は工房に行くようにした。ということで五月の月の三分の一以上は車の中で寝泊りした。気が付くとテレビをほとんど見ないようになっていた。そんなある日、ポカリと何も用事の無い日の朝に、鏡に映る自分の顔に久しぶりに対面した。テレビもだが、ゆっくりと自分の顔を見る時間も無かったのだ。そして、鏡に映る自分の顔を見て、我ながら「年取ったな」と思った。あと三年で60歳だから仕方の無い事。自宅では二人の孫にとっては爺さんだから、学童で爺さんと言われても「そうだよ。爺さんタイ。僕たちもいつかは爺さん婆さんになるとバイ」と開き直っている■しかし、内心はまだまだ若いつもりでいる。先日は、学童の外遊びで二年生の女の子三人がリレー競争をしようと言うので、仕方なく走った。200メートルの距離を私は一人で、子ども達は三人で・・・。二人目までは大きくリードしたが、三人目で息が切れた。ちょうど近くにいた男子にタッチして途中でリタイヤ。結果はゴール寸前で男子が追い抜かれて負け。女の子たちに「先生おそっ」と言われてしまった。走り続けていたらば、きっと勝てただろうが、今頃は墓の中だ■自分が子どもの頃を思うと、60歳ともなれば立派な爺さんであり、子ども心にも老人の禿げ上がった頭や顔のシミや節くれだった手などを見ては、歳は取りたくないと思ったものだ。ところが、すっかりその爺さんに自分もなってしまったのだ■私の父は34歳の若さで亡くなった。若い頃は「親父の歳まで生きられればいい」と思っていたが、いざ34歳を迎えた時には「せめて60歳ぐらいまでは・・・・」と思った。60歳になるその時には、あと何年、生きたいと思うのだろうか?「いつ死んでもいい」と思えるほどになるまでにはあと何年必要なんだろう?近頃はぼんやりする事もなくひたすら動き回っているのは、忙しいからだろうか?それとも、悔いなく生きたいと思っているから・・・だろうか?
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コメント
傍から(!?)見ていると悔いなき人生に一番近い人生を歩んでいるように観えますよ^^ヾ
投稿: ワンワン | 2010年6月 2日 (水) 23時23分
ワンワンさん。励ましのコメントありがとうございます。日々反省はしても、後悔無きよう生きたいものです。
投稿: ようちゃん | 2010年6月 3日 (木) 11時28分
いつもお世話になっています。
通信に「木こり屋」さんを紹介しようと思っていたら、ブログにたどり着きました。
私も、ばあちゃんになっていますが
やりたいことがたくさんあって、はたして年が足りるのかなぁ~と時々思ったりしますよ^^
これから時々お邪魔させていただきます。
よろしくお願いします。
投稿: とくママ | 2010年6月17日 (木) 10時34分
「木こり屋」の紹介楽しみにしています。
投稿: ようちゃん | 2010年6月22日 (火) 22時21分
久しぶりに徒然日記覗いたので、遡って読ませていただきました。
vol16くらいから、洋ちゃんが妙に人生などに悟りを開かれたように感じるのは私だけでしょうか。
私も60歳も間近になり、自分の残された人生よりも子供の将来のことで気に病むことが多くなったように感じています。
子供は子供の人生があり、自分で切り開いていくなかで、うまく飛べるようにフォローの風を送ってやるのが親としての役目とは思っているのですが・・・・。
久しぶりのコメントが重たくなってゴメンナサイね。
投稿: みっちゃん | 2010年6月23日 (水) 13時44分
コメントありがとうございます。近頃、なぜか人生について考える事が多くて・・・。悟りが開ければいいのですが、「これでいいのか」と反省しながら右往左往して生きてます。
投稿: ようちゃん | 2010年6月24日 (木) 12時47分