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学童の日々 Vol 18

壊れた泥団子

いつだったか外で遊んでいる時にR君がやって来て、出来たばかりの泥団子を持って、「ちょっと預かっといて。壊したらいかんよ」と言う。私は最初は断ったが、しつこく頼むので仕方なく預かった。ところが砂場の隅っこに隠していたが他の子達と遊んでいる間に、誰かが壊してしまった■R君は、泣きながら「なぜ壊した?せっかく作ったのに」と私を責めた。「作り直す」といっても「ダメだ」と言う。私は謝るしかなかった。たとえ相手が子どもであっても、人から預かったものを壊してしまって本当にすまないと思って、何回も「ごめんね」と謝った。それでもR君は、「許さん」と言う■私は泥団子一個でR君の信頼を損ねてしまったのだ。最後には「そんなに大事な物なら、なんで預けると?もう知らん」と言って開き直った。しかし、R君は泣きながら「許さん」と繰り返す。とうとう私はお手上げ状態となり、その場から逃げてしまった。納得できないR君だったが、いつの間にか何事も無かったかのように、走り回って遊んでいた■そんな小さな出来事だが、あの日から、子どもたちが大切している物は二度と預からないことに決めた。たとえ泥団子一個でも、その子にとっては宝物なのだから。

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