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学童の日々 Vol 12

物を大切にしない子どもたち

私たちの時代に比べると、今の子どもたちの持ち物はすごい。贅沢だというのではないが、服やランドセルや靴など種類も豊富で、個性にあふれている。子どもたちの使っている筆箱はというと、アニメのキャラクターのデザインで、ほとんどが裏表の二重構造で、鉛筆研ぎや定規なども内蔵されている。しかし、そんなにいい筆箱を持っていながら、鉛筆や消しゴムを大切にしない子たちが多いのには驚いてしまう■学童の落し物箱の中には、持ち主不明の鉛筆や消しゴムなどがたくさん眠っている。僕たちの時代からすると本当に「もったいない」と思う。きっと物に溢れているから物を大事にしないのだ。鉛筆や消しゴムだけならまだしも、学童の倉庫には、持ち主不明の靴下や帽子やハンカチや衣類や傘などが山のように眠っている■私が子どもの時は、自分の持ち物には全て母親が名前を書いてくれていたし、僕たちは靴下や帽子にしても大事に長く使っていたものだ。しかし、学童の持ち主不明の品物は名無しの権兵衛さんで、持ち主が名乗り出ない限りずーっと使われることが無い■帽子を忘れた子に、「失くし物の帽子を借りてかぶりなさい」と言うと、「ダサいから嫌だ」「シラミがおるかもしれんから嫌だ」と借りるのを嫌がる。私の長年の経験から言えば、「物を大切にしない人は、人も大切にしない」と、断言できる。今や人も使い捨てにされる時代。物を大切に、そして人も大切にする人に育ってほしいものだ。

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