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学童の日々 Vol 10

暴力教師は辞めちまえ!

体罰は良くないことはわかっている。しかし、昨年の9月から延べ10名ほどの子にゲンコツを振り上げた。ほとんどが二回以上注意しても言うことを聞かない子どもたちに、コツンとやってしまった■昨年のことになるが、おやつの後に女の子二人がテーブルを抱えて片付けている時に、Y君がふざけてそのテーブルに飛び乗った。私は思わず「危ない」と言って、その子にゲンコツを振り上げてしまった。Y君はすぐにテーブルから飛び降りたが、生まれて初めてゲンコツをもらったらしく大声で泣いた。泣き止んでから話をした。テーブルが落ちればY君だけでなく、女の子二人も怪我をしていたかもしれないこと。突然だったので思わずゲンコツを振り上げたことなどを・・・。しかし、Y君は、私を睨みつけて「暴力はいかんとバイ。暴力教師は辞めちまえ」と言う■私は手を上げたことを謝った。そして、テーブルに飛び乗ることの危なさを伝えた。それでもY君は、怒りがおさまらず「暴力はいかんとバイ。暴力教師は辞めちまえ」と繰り返した。本当に辞めてしまいたかった。その後、モヤモヤとした気持ちでほかの子どもたちとビー玉のゲームをして遊んでいた時、Y君がやって来て「そのゲームどうやると僕にも教えて」と言ってきた■夕方に、お母さんが迎えに来られたときに、ゲンコツの件を伝えた。お母さんは顔を曇らせながらも「わかりました」と言ってくださった。どんな理由があるにせよゲンコツはいけない。わかっているのだが、つい手が出てしまう。愛の鞭などと正当化するつもりもない。あの日から9ヶ月が過ぎた。今では何事も無かったように過ごすY君と向き合って、あの日のことをもう一度話し合うことにしようかと思う。

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コメント

このテーマ、すごく難しい問題ですよね。
世の中の動きも昔とは違いますし。

ちなみに私は息子に、一度だけ手をあげたことがあります。お仕置き+威嚇の意味でお尻をひん剥き平手で思いっきりパチーンと叩きました。
私の目にも、息子の目にも涙がいっぱいでした。
たしか、
3歳になりたてのころだったと思います。
その時のことを今も覚えているかどうかは分かりませんが、説明しても効かないときは、「お尻を出しなさい。」と静かに言うだけで、効果的面です。

愛情があれば、叩く方にも痛みが伴います。
周りの子ども達も見ていることでしょう。
「大人は怒ると恐い存在」だということを時には見せつけることも必要なのではないでしょうか。
ただ、やはり保護者との信頼関係と、理解が必要ですね。

投稿: Kママ | 2009年8月 2日 (日) 21時52分

二年生が一年生に私のことを「優しいけど怒るとこわい先生バイ」と紹介していました。横で聞いていて、嬉しくて悲しいような複雑な心境でした。しばらくは、仏さんのようにニコニコと何も言わずに学童の一日を過ごそうかと思ったぐらいです。でも、やっぱりできないんですね。
 私に叱られる子達は、みんな不器用です。だから、よくトラブルを起こします。そのまま見過ごしていけば、将来は本人が苦労することになります。
 でも、ゲンコツはやっぱり駄目です。しっかりと遊び、話をしていこうと思っています。

投稿: ようちゃん | 2009年8月 3日 (月) 00時21分

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